Today's word 座右の銘にしたい 現代の名言-3
一度地獄を見ると、世の中につらい仕事はなくなるんです。
苦しい経験を若いうちにするからこそ、得られるものもある。 池上 彰(ジャーナリスト)
<Flower arrangement>
<どう捉え、どう考えるべきか> 自分を好きになれないとき…。
著者は79年12月生まれのモデルで、高校生の頃よりティーン誌にて活動を始める。NHKの「英語でしゃべらナイト」レギュラーなどをも務め、コラム執筆など、モデルに限らず多方面で活躍している。
この著書は2009年2月に、モデルとしてコンプレックス、不遇の時代、絶頂期の事故…決して順風満帆とは言えない半生を振り返りつつ、どんなときも努力を怠らない、あきらめない姿勢を書き下ろしたもので、「生きる姿勢ひとつで、人は誰でも幸せになれる」のメッセージを込めたものである。
参考になればと思い、今回はその一節を紹介します。
いただくファンレターやブログへのメッセージでよく目にするのが、「自分が好きになれません」「こんな私なんか…」という悩み。
自分を好きになるためにどこから始めるのか、何から手をつけるか…。これって本当に難しい問題だったりします。何かを変えたいときって、映画や本をただがむしゃらに手にとってみたり、なんとなく習い事や資格の勉強を始めてみたり、ということをしがちです。
でも、時間には限りがあるし、目的もなく始めたことって、続ける意味を見出せないまま、途中で放り出してしまいがち。19、20歳くらいのときだったでしょうか、モデルとして行き詰っていた私は、家への帰り道にふと本屋さんに立ち寄りました。そのときに見つけた本に、「やりたいことを100個紙に書いてみる」というくだりがあったのです。
家に帰った私は、新しいノートに何気なくやりたいことを書き出してみました。「一流のモデルになる」「いろんな国に旅行に行く」「30歳までに英語が上手くなる」「ショーに出る」…100個考えるというのは思っていたより難しく、最後のほうは「料理が上手くなる」「明日早起きする」なんて、思い付きで並べていたのを覚えています。
でも、その作業の中で不思議と「なりたい自分」が見えてきたんです。その時にふと、「この100個を叶えれば、私はもっと自分のことを好きになれるかもしれない」と思いました。今思えば、このとき何気なく書き出したことを、私はその後の10年でひとつずつ叶えていっている気がします。
たとえば「英語」。英会話番組のレギュラーをさせていただけるようになった現在では、英語を使うのは楽しくて刺激的なこと。でも、10年前は日常会話もチンプンカンプン。海外ロケに行っても話しかけられるのが怖くて終始びくびくしていた覚えがあります。でも、ヒップホップやR&Bの音楽が好きな私は、英語の歌詞を耳で理解できるようになりたかった。旅行好きの私は、言葉の壁を気にしないで海外旅行がしたかったんです。英語をマスターすれば、もっと自由に好きなものに触れられるかもしれない。そうすることで私の世界は、もっと広がるかもしれない。
そうイメージすることで、自然と自分を前へ駆り立てることができました。初めてニューヨークへ行ったときも、帰国してすぐ次の日に、英会話教室に入会申し込みに行きました。「もっと生で触れたい!」というおさえきれない衝動があったからです。今でも「th」が上手く発音できませんが、旅行先で「サンキュー」を臆せず言えた時は、「ああ、10年前の自分に聞かせてあげたいな」なんて思います。10年前より自分のことを好きになっている自分に気づく瞬間です。
今の自分が好きかどうかではなく、昨日より、1年前より、10年前より好きな自分を目指す。
そうすると、今日の自分を生きるのが楽しくなりますよ。
如何ですか、貴方も「新しいノートに、やりたいことを100個書き出してみる」をしてみては…。
A seasonal flower
小生の庭に咲くアリッサム(庭なずな)
アブラナ科の観賞植物で、丈が低く約150種が地中海からシベリアに分布している。
アリッサムの語源は、ギリシャ語の「狂気しない」からきていて、この植物が狂犬病の治療に用いられていたことと関係があるようだ。花弁は4枚、花色は白や薄青で花の香りが強い。
春3~5月に咲くが、条件がよければ秋にも咲く。
Akijii展 作品-22
戦国武将切り絵-№10、「大友宗麟」です。
当初は仏に帰依していた宗麟だが、キリスト教に理解を示し、ザビエルらに布教活動を許した。その後洗礼を受け、キリシタンの国を作ろうとまで考えた宗麟は、武具に十字架をデザインするなど深い信仰心を持っていた。切り絵ではそうした心の内を表現する、遠くを見つめる目を意識してとのアドバイスである。
引き続き、Vol.182-2/3をご覧ください。







