ご訪問頂き
ありがとうございます。
今日は
15年以上前に
デイサービスで
働いていた頃の
お話をします。
その利用者、Mさんは
明治44年生まれで
当時
満100歳の男性でした。
その頃はまだ
明治生まれの方に
出会うことが
ありましたが
おひとり暮らしで
男性で…
という方は
とても珍しかったです。
その方は
年齢的なものもあり
足が弱く
いつも歩く時は
お手製の
竹の杖を使っていました。
手で掴む所に
白いサラシを
巻いていたので
水戸の御老公さまですか?
という感じでした。(笑)
話す言葉は
とても丁寧で
誰に対しても
敬語を使って
いらっしゃいました。
でも、その敬語が
とても堅苦しくて…
明治の男性って
みんな
こんな話し方だったの?
と不思議に
思った程でした。
ある日Mさんに
Mさんのお父さまは
明治初期の
お生まれですか?
と聞いたことがありました。
するとMさんは
わたくしは
父の晩年の子でしたので
父は あんせい の
生まれでございました。
と返答されたのです。
あ・ん・せ・い
え〜?
あの、安政の大獄の
安政?
まさか
江戸時代?!
私は驚きながらも
お父さまは
江戸時代の方ですか?
と聞いてみました。
すると
そうです。
と明確な
答えが返ってきました。
え〜!!
私は驚いて大きな声を
出してしまいましたが
(そんなっ!でもあり得ないことではないな。でも、でも、お父さんが江戸時代生まれって…。)
なんだか…遠い江戸を
凄く近くに感じてしまう
出来事でした。
(Mさんのお父様はやっぱり"ちょんまげ"を結っていたのかしら?)
Mさんは
服装や佇まいから
仙人みたいな方
という感じでしたが
ご長寿な男性らしく
色っぽい話が
好きな方でした。
(私の持論ですが、男性は少し色気のある方が長生きです。
)
Mさんは歩行練習中
右手に黄門杖(笑)を持ち
左手は職員と手を繋いで
いるのですが
そんな時には
私は40代で妻を亡くし
それ以降
清廉潔白(?)に
生きて参りました。
精を無駄に使わなかった。
だから長生きなのです。
(どういう持論なの?)
という話をされており
休憩で立ち止まった時は
いつの間にか
職員の手の甲を
ナデナデし
あなた方の
若い力を頂いて
これでまだまだ
長生きが出来ます!
と話して
いらっしゃいました。
堅苦しい言葉と
行動の違いが可笑しくて…。
愛すべき
デイサービス最高齢
100歳の
利用者さんのお話でした。