赤ちゃんの心拍が止まっている、明日から準備してお産を進めると言われ、
病院から帰った日はただ涙が溢れて何もできなかった。
夜も涙が止まらなくて寝付けず、寝たのかよくわからないまま朝を迎えた。
「しんどくなるから少しでもなんか食べれるなら食べとこう」と母が作ってくれた朝ごはんを食べられる限り押し込み、病院へ向かった。
先生「今日1日はお産に向けて、ラミナリア桿を入れて子宮口を広げていきます。明日から陣痛誘発剤を入れて陣痛を起こしていくからね。辛いけどまずはこのお産を無事に終えることが一番だからね。今はそこだけを考えて頑張ろうね。」
先生の言葉で、少し気が引き締まった。
自分の身体のためにもまずは無事にお産を終えなくてはいけない。
そこに集中しようと思った。
内診台に座るとまた涙が溢れてきた。
「どうしてこんなことになっているんだろう。」
考えても仕方がない、どうにもならない。それでも昨日のエコーの映像を思い出して苦しくなった。
先生が再度エコーで確認している時は辛くて見ることができなかった。
痛みに耐えながら処置が終わった。泣きながら病室まで戻った。
しばらく1人で病室にいると夫が病室に入ってきた。
昨夜急いで飛行機に乗り、駆けつけてくれた夫の顔を見て申し訳ない気持ちや悲しみでまた涙が止まらなくなった。
ただ、少し安心のような気持ちもあった。
その後は改めて、夫と一緒に先生や看護師さんから処置についての流れやリスク、出産後のこしたいものや火葬手配等について説明を受けた。
赤ちゃんとのお別れの手配について考えることはすごく悲しかった。
入院中は身体的にはもちろん、精神的にかなり苦しかった。
処置のたびに廊下で妊婦さんや赤ちゃんと一緒にいるお母さんたちを見ると羨ましくて、だんだん硬く重たくなっていくお腹を痛みと共に抱えながら、悲しくて悲しくて自分が惨めで複雑な気持ちになった。
周囲はみんな幸せで溢れているのに私だけが幸せから取り残されて、孤立しているような気がした。
部屋の中では少しだけ気持ちが落ち着くものの、他の赤ちゃんの鳴き声が聞こえると胸がどきっとして何度も涙がこぼれてきた。
そんなときは何度も夫や両親が支えてくれた。
自分も辛いはずなのに夫が何度も何度も明るく私を励ましてくれた。
痛みに耐える私の背中を一晩中さすってくれた。本当にありがとう。
入院準備から何から何までそばで支えてくれた両親。
一緒に泣いてくれて話を聞いてくれてありがとう。
たくさん心配してくれてありがとう。