今日も一日は、
いつもの挨拶から始まった。
キスをして、
ハグをする。
第12話まで来ても、
ここは変わらない。
たぶんこれからも、
変わらない。
いや、
変わってほしくない。
今日も君に会えて、
今日も君に触れられる。
俺にとっては、
それだけで一日の始まりとしては十分だ。
今日は、二人とも外出なし。
今日は、
お互いに外出の予定がない。
だから基本的には、
ずっと二人で過ごす一日。
昨日の俺は少し忙しくて、
いつものようにゆっくりできなかった。
だからなのか、
今日はひーちゃんが隣にいることが、
いつもより少し嬉しく感じる。
……と言っても、
今日は木曜日。
木曜日には、
俺たちにとって、
一つ大事な予定がある。
木曜日は、ご褒美の日。
毎週木曜日。
俺たちは、
二人でランチへ行く。
今日選んだのは、
ラーメン。
普段の俺たちは、
それなりに食事を気にしている。
食べるものを考えて、
体重も確認して、
増えすぎないように気をつける。
このブログを読んでいる人なら、
俺たちが体重を報告し合っていることも、
もう知っていると思う。
だからこそ。
たまには、
いいでしょう。
今日くらいは。
目の前に現れた、
ラーメン。
スープ。
麺。
香り。
普段、
食事を気にしている人間にとって、
これはもう、
悪魔的な美味しさ。
身体に染みる。
いや。
罪悪感まで含めて、
美味しい。
二人で食事を気にして、
二人で体重を気にして、
そして二人で、
たまに思いっきりラーメンを食べる。
こういうのも、
悪くない。
我慢ばかりじゃ、
続かないから。
頑張る日があるなら、
一緒にご褒美を食べる日があってもいい。
また明日から、
頑張ればいい。
たぶん。
……明日からね。
二人で、買い出し。
ラーメンを食べたあとは、
会社で必要な備品の買い出し。
デートではない。
仕事です。
非常に現実的。
でも、
こういう時間も俺は好きだ。
必要なものを見ながら、
二人で店内を歩く。
何を買うか確認したり、
どうでもいい話をしたり。
華やかな場所じゃなくても、
二人ならちゃんと、
二人の時間になる。
このブログを書き始めてから、
何度も思う。
俺が好きなのは、
「どこへ行くか」だけじゃない。
誰と行くか。
たぶん、
そっちの方が大事なんだ。
帰ったら、少しだけ。
買い出しを終えて、
事務所へ戻る。
そして、
少し休憩。
仮眠の時間。
いつものように、
隣にはひーちゃんがいる。
特別なことは、
何もしない。
ただ、
好きな人が隣で眠っている。
聞こえてくる寝息。
すぐ近くにある、
ひーちゃんの温もり。
こういう時間って、
文章にすると、
本当に何も起きていない。
二人で寝ているだけ。
でも、
俺は好きなんだ。
話さなくてもいい。
何かをしていなくてもいい。
ただ隣にいるだけで、
安心できる。
旅行へ行ったり、
美味しいものを食べたりする時間も好き。
でも、
君の隣で何もしない時間も、
同じくらい好きだ。
今日も、マッサージ。
そして、
今日も足のマッサージ。
これも、
すっかり俺たちの日常になった。
俺が、
ひーちゃんの足を揉む。
最初は単純に、
疲れているなら、
少しでも楽になればいいと思って始めた。
でも今は、
それだけじゃない。
俺にとってこの時間は、
ひーちゃんの体調を知る時間でもある。
今日は、
いつもより張っているかな。
疲れているかな。
痛いところはないかな。
言葉では、
「大丈夫」
と言っていても、
身体に触れると、
なんとなく分かることもある。
だから俺にとって、
このマッサージは、
ただのスキンシップじゃない。
今日の君は、元気ですか?
そんなことを、
俺なりに確認している時間なんだと思う。
まあ、
ひーちゃんからすれば、
普通に気持ちよくマッサージを受けているだけかもしれないけど。
それでいい。
俺が勝手に、
確認しておきます。
今日も、よく笑う。
そして今日も、
ひーちゃんはよく笑っていた。
コロコロ。
本当に、
そんな表現が似合う。
何かを話せば、
笑う。
目が合えば、
笑う。
ふとしたことで、
また笑う。
俺は、
ひーちゃんの笑顔が好きだ。
何度も書いている。
可愛い。
綺麗。
でも今日は、
少し違う言葉が浮かんだ。
太陽みたいだな。
と思った。
別に、
眩しくて直視できないという意味ではない。
……まあ、
たまに可愛すぎて、
直視できないときはあるけど。
そうじゃなくて。
ひーちゃんが笑うと、
その場所が少し明るくなる。
俺の気持ちまで、
少し明るくなる。
本人は、
ただ笑っているだけなのかもしれない。
でも、
その笑顔に、
俺は何度も救われている。
俺が疲れている日も。
少し余裕がない日も。
仕事でいろいろ考えている日も。
ひーちゃんが、
いつものように笑ってくれると、
少しだけ、
力が抜ける。
いつも優しく、
俺を包んでくれる人。
そして、
よく笑う人。
綺麗で、
可愛くて、
温かい。
だからたぶん、
俺にとってひーちゃんは、
太陽みたいな人なんだと思う。
昨日は、できなかったから。
そして、
仕事が終わる。
それぞれ、
帰り道へ。
いつもなら、
ここから電話。
でも昨日は、
俺が忙しくて、
電話ができなかった。
たった一日。
たった一回。
それだけ。
でも、
いつもあるものが、
一度なくなると分かる。
俺、
この時間、
結構好きだったんだなって。
だから今日は、
電話ができることが、
いつもより嬉しかった。
スマホ越しに聞こえる、
ひーちゃんの声。
第11話でも、
声のことを書いたばかりなのに。
今日もやっぱり思う。
心地いい。
好きな声だ。
一日一緒にいて、
ラーメンを食べて、
買い物をして、
隣で寝て、
マッサージをして、
たくさん笑顔を見た。
それでも、
帰り道になれば、
また話したくなる。
昨日できなかった分、
今日は少しだけ、
その声が嬉しい。
当たり前は、なくなったときに気づく。
キスをすること。
ハグをすること。
一緒にご飯を食べること。
隣で眠ること。
マッサージをすること。
帰り道に電話をすること。
俺たちにとっては、
どれも、
いつものことになってきた。
でも昨日、
たった一つ。
帰り道の電話がなかっただけで、
今日の電話が、
いつもより嬉しく感じた。
だから思う。
当たり前って、
本当は当たり前じゃない。
毎日あるから、
そう思ってしまうだけ。
今日できたことが、
明日も必ずできるとは限らない。
だから俺は、
できるだけ、
その日のうちに感じておきたい。
今日もキスできて嬉しかった。
今日も抱きしめられて嬉しかった。
今日も一緒にご飯を食べられて嬉しかった。
今日も君が笑っていて嬉しかった。
今日も声が聞けて嬉しかった。
そんな小さなことを、
ちゃんと、
小さな幸せとして受け取っておきたい。
今日も、僕の隣には太陽がいる。
今日は、
大きな出来事なんて何もなかった。
木曜日だから、
二人でラーメンを食べた。
会社の備品を買った。
事務所へ戻って、
少し眠った。
足をマッサージした。
ひーちゃんが、
たくさん笑った。
そして、
帰り道に電話をした。
それだけ。
でも、
今日もいい一日だった。
隣を見ると、
ひーちゃんがいる。
コロコロ笑っている。
その笑顔を見て、
俺も笑う。
たぶん、
幸せって、
こういうものなんだと思う。
ものすごく遠くにある、
特別な何かじゃない。
すぐ隣にいて、
気づかないくらい自然に、
自分を温めてくれているもの。
太陽だって、
毎日そこにあるから、
普段はあまり意識しない。
でも、
なくなったら困る。
曇っている日は、
少し寂しくなる。
そして、
また顔を出してくれたら、
嬉しくなる。
俺にとってのひーちゃんも、
少し似ている。
今日も、
俺の隣で笑っている。
それだけで、
俺の一日は、
少し明るくなる。
だから、
当たり前だと思わないように。
今日もちゃんと、
書いておこう。
今日も、
僕の隣には太陽がいた。
綺麗で、
可愛くて、
コロコロ笑う、
俺の大好きな太陽が。
そして明日も、
その笑顔を一番近くで見られたら、
俺はそれでいい。