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はちみつ

甘くてhappyな毎日を**

【結果】
ふらふらの体のまま椅子に座って診察を待った。そして17個とれましたと報告を受けた。数日前エコーで見えていた数より、数個増えていておどろいた。採卵までの日々は、お腹がぱんぱんで苦しかったので、17個もあったらそりゃはるよ…と思った。針をたくさんさしたので必ずOHSSになると説明があり、わたしの場合はあと二周期生理を見送ってから移植しますと話があった。そんな先になるなんて思っていなかったのでちょっとショックではあった。
その日は帰って、布団でゆっくり休ませてもらった。トイレまで歩くのも腰をかがめてやっとて、明日までに回復するか不安になった。夜には大分回復してきて、明日仕事行けそうと思ってほっとしたのだった。

【メール】
翌日の午前中にメールで受精結果を連絡してくれる予定だったので、ドキドキひやひやしながら昼休みに確認した。一つだけ微妙なのがあるそうだが、全部受精したと書かれていた。ほっとした。

【凍結】
採卵から三日後、受診。再度OHSSについて説明があった。
採卵から八日後、再度受診。胚盤胞11個凍結できたと報告を受けた。先生達は喜んでくれていた。


【採卵日】
いよいよ迎えた採卵日、準備は万全にしたものの、不安や怖さでそわそわだった。全身麻酔でするので帰りは車を運転しないように言われていたので、この日は夫に休みをとってもらった。わたしは割と急な休みもとりやすいが、夫はシフト制なため難しく、今まではしたことなかったけれど、今回だけは会社に事情を話して無理を言って休みにしてもらった。というのも、直前まで採卵日が決まらず、当初言われていた予測日よりずれたため、休みの調整が大変でした。普段怒ったりイライラしない夫だけど、この件ばかりは、イライラさせてしまった。人間の体だから、予定通りにはいかないよね。ごめんね。

【言葉】
採卵前に病衣に着替えたり点滴をするのですが、準備を手伝ってくれた看護師さんが、「緊張してる?なるようにしかならない。淡々と、おいしく栄養とって、ゆっくり休んで、それだけでいい。あとは私達に任せてたらいい」と声かけてくれてとても救われたのを今でもよく覚えている。

【もだえる】
点滴しながら徒歩で手術室(?)に移動し、台に座る。院長先生がすでに待っていて、何やら音楽がかかっていたのが印象的だった。先生が消毒しますと言い、結構な勢いでジャバジャバと消毒され、すでに痛いかもと思っていたら、看護師さんに麻酔しますと言われて針をさされた。直後すぐ意識がなくなって、何も知らない。遠くで名前を呼ばれて、体がストレッチャーからベッドに移動したような感覚が途中であった。はっきり意識がもどったときは、最初に着替えた部屋のベッドの上だった。知らぬ間にパンツもはいている(預けていたのを看護師さんがはかしてくれている)と思ったやいなや、強烈な気持ち悪さに襲われる。気持ち悪くて気持ち悪くてもだえた。しばらくすると看護師さんがきて、紙パックの麦茶をくれた。のんだら少し楽になったけど、まだ全然動けなかった。ふと、色々安心し、涙がでてきた。結果はどうであれ無事終わってよかったと思った。こんな痛さを乗り越えたんだから、もう何だってできると思った。昨夜夢で、亡くなった祖父がでてきて応援してくれたのを思い出し、ありがとうって心の中で念じた。
わたしの他に二人、採卵者がいたが、わたしより後に採卵しているはずなのに、次々と着替えて帰っていった。早く出なきゃと焦ったけど、動けない。ふらふらしながら何とか着替え、看護師さんを呼んで退室した。お腹あたりが痛くて、背中をまるめるような姿勢でしか歩けなかった。おばあちゃんの歩き方のような。後がこんなに大変だとは思ってもいなかった。
【両親】
不妊治療をはじめた当初は、約二万円の人工受精にさえも金額的に抵抗をもっていた夫。わたしはお金よりもという思いだったが、夫はそこまでしてという反応だった。しかしいざ体外受精を控えた頃には、不思議とすっかりすべてを受けとめられていた。この様子だと、親に話すことも分かってくれる気がして、切り出した。夫の了解もあり、親に話すことにした。これについては家庭それぞれで意見が別れると思うが、わたしは、実親にも義親にも知っていてほしかった。一番反応が怖かったのは実母だけど、話を重ねるうちに理解してくれるようになり、わたしのことをわたし以上に心配してくれ応援してくれるようになった。実父は、恥ずかしそうなかんじだったが、今にも泣きそうな顔でがんばれと背中をおしてくれた。義両親もきっと息子のことを心配し、もしか自分達をせめたのかもしれないが、わたし達には悪いことは何も言わず、応援してくれる体制だった。自分の親のことはよく分かるが、義親の考えることはやはりまだ3年程度の付き合いでは分からない。言わない方がよかったのかもしれない。でも、わたしはやっぱり話したかったから、これでいいんだと思う。だって、わたしが築きあげていく家族なんだから。

【仕事】
職場には人工受精をすることになった時点で上司と、一緒に働いているメンバーに伝えた。恥ずかしいとか隠したいという気持ちが一切なかったので、全く抵抗なかった。幸いに、皆理解がすごくよくて、「何かあったとき助けてあげられるから、言ってくれてよかった。何も知らなかったら、急に助けてってなっても助けてあげられんかもやし」と受け入れてくれた。急に仕事を休んだり、有給が足りなくなるかもしれないことも話し、やめようとも思ったけど、いけるとこまで続けさせてほしいと伝えて、もちろんと言ってもらい安心した。