眠れない夜がある。


息子が旅立って間もない頃は、布団の中で1人、悲しくて苦しくてひたすら涙を流し、自分が憎くて責めて嘆き続け、そのうち朝を迎えていた。


でも、最近はそれとは少し違うように思える。悲しみとも苦しみとも言えない、なにかうまく言い表わしづらい気持ち。


そんな時はじっと「何か」を見つめている。それが天井であったり、暗闇であったり、薄明かりに浮かぶ像であったり、、放心しているようでもあり、足もとを見ようとしているようでもある。


現実と今の私


もう息子に逢えないこと

どこにも息子はいないこと

この現実を生きなければならないこと


どうにもならない現実

どんなに足掻いても何も変わらない現実…


まだどう生きればいいのか見つからないけど、現実を受け止めようしているのか。


今まで認めたくなくて、考えるだけで耐えきれないほどの悲しみに覆われ、涙が溢れ出していたけど、少しずつ息子の死と向き合おうとしているのかも知れない。そういうものなのか


悲しみも自責も消えることはないけど、頭の中で、「何か」諦めのようなものが巡り回る。信じたくない、認めたくない気持ちはあっても、、現実は何も変わらない…と。声を出さずに静かに涙してしまう。


きっと、、同じように暗やみをさまよい、眠れない夜を過ごされている人がいるのだろう


と、そう思う。