第116艦 ガンダム「クラップ」の譜系 | アニメに見る宇宙戦艦・宇宙艦隊の研究室

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このブログはモビルスーツよりも宇宙戦艦の方が気になる!好き!という「少数派」の方々にお送りします。

クラップ級宇宙巡洋艦は地球連邦宇宙軍を長く支えたサラミス級宇宙巡洋艦の後継艦です。


回を重ね時代や内容が初代から離れていっても、ガンダム作品をガンダム世界たらしめているのは、タイトルでもあるガンダムが型は変われど主役メカとして出てくることによります。それは勿論ですが、一時期まではブライトさんやハロが出てくるということも効果を与えてました。さらにサラミスは、気づかないほどの脇役ですが、その効果を担っている?と思えるほど、長くガンダム世界に登場し続けた艦でした。

しかし「逆襲のシャア」の時代(UC0093頃)に入ると、続いた戦乱の中、多数のサラミス級が失われていたこと、新造のラー・カイラム級戦艦に随伴するには速度不足であったことを理由に、ついにサラミスの代替艦の需要が高まり、そこで誕生したのがクラップ級です。


全長は292mで、サラミス級(190m台〜260m台で諸説ある)よりも明らかに大型化している
武装は主砲が連装砲2基4門でやや少ない気がする
他にはミサイルランチャー×6、対空機銃多数など

画面左にサラミス改級宇宙巡洋艦が見えます
クラップ級はサラミス級の後継艦として誕生しましたが、以後、両者が並存する期間はかなり続きます

クラップ級のブリッジ外観
かなり幅広ですが、両横に前方に伸びる突起物があるので、目視視界は狭そうです

艦前方部の大部分はMSのカタパルトデッキにあてられています

ネオジオン艦隊の不意打ちをくらうクラップ級

これほどMSの運用機能を優先した設計の地球連邦軍艦艇が他にあったでしょうか?
その点ではペガサス級以上かと思います

ネオジオンのMSの突撃で

ブリッジを撃ち抜かれる




艦底部にある二枚の巨大な板は放熱板?
クラップ級の特徴的なパーツです

しかし主砲が2基しかなく、しかもこの配置では、後方は勿論、なんと左右にも対処できません…


月を背に進むクラップ級

ところで「クラップ」とはどういう意味なのでしょうか?
イデオンに登場する地球連合軍の宇宙重巡洋艦にも同名の艦が出てきます(本ブログの第4回参照)。
意味を調べてみると「友情や称賛を表すために手を叩くこと、拍手(の音)」と、あります。
本来の言葉の意味と宇宙艦艇がどう繋がるのかわかりませんが、なかなか響きのいい、しっくりくる艦名に思えます。

今回のタイトルに「譜系」の文字を入れてますので、あと少しだけ、クラップの血筋を見ていきます。


スペース・アーク級宇宙練習艦
これはクラップ級の流れを受け継ぐ直系の後継艦のようです
全長は249mで、クラップ級より一回り小型化しています
大気圏内航行能力もあるようです

ブリッジはなんかとても簡単なつくりに見えます
視界は広そうですが、対弾防御力などほとんど無さそうです

この後、クラップのDNAは
リーンホース級宇宙巡洋艦
リーンホースJr.級宇宙戦艦
などに繋がるようなのですが、
この辺になると私が当該作品をきちんと観ておらず、わからないので、割愛します…。