第14艦 マクロスのオーベルト級宇宙駆逐艦 | アニメに見る宇宙戦艦・宇宙艦隊の研究室

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ヤマト以外では少ない宇宙駆逐艦ですが、前々回でチラッと触れたように、マクロスには出て来ます。TV版の初代マクロスにだけ地球統合軍の艦艇として登場します。映画版の「愛おぼえていますか」では出て来ません。

この宇宙駆逐艦は「オーベルト級」という名称です。主役艦マクロスは一隻だけ、アームド級空母も数隻です。で、地球統合軍宇宙艦隊のその他多数を埋める唯一の艦種が、このオーベルト級宇宙駆逐艦です。

マクロス世界でのワープにあたる航法は「フォールド」というものです。オーベルト級は墜落した異星人の船であるマクロスのオーバーテクノロジーを取り入れて建造された人類初の正式宇宙戦闘艦ですが、マクロスにあるフォールドシステムを使うことはできても、システムは解明できていなかったので、オーベルト級には取り入れられていません。通常推進機関のみです。これはアームド級も同じです。
全長は明確にされてませんが200m〜250mの間だと思われます。
武装は固定単装大口径ビーム砲2基、同小口径ビーム砲2基、六連装対艦ミサイルランチャー3基で、対空火器は見当たりません。固定砲と対艦ミサイルだけの武装で長距離対艦戦闘だけを想定した設計です。対空戦闘はアームド級の艦載機に任せる艦隊構想だったようです。
しかしプラモデルなら部品点数がかなり少なくなりそうな極めてシンプルな船体デザインです。イデオンの軽巡洋艦キャリオカと並び、宇宙戦艦が現実世界に登場したら、最初の艦はこんな感じになるのでは?と思わせられるデザインです。

なお艦名が判明しているのは、
・1番艦  オーベルト  ・2番艦  ゴダード
・3番艦  ツオルコフスキー
・艦番不明  アキシマ、ミランダ
の五艦です。

ボドル基幹艦隊の地球総攻撃を受け、マクロスと、地球側についたブリタイ艦隊の他に、地球統合軍艦隊はオーベルト級125隻と残存するアームド級で参戦しました。しかし地球艦隊は戦端が開かれるやいなや瞬時に壊滅。戦闘終了後、オーベルト級は月面アポロ基地の防衛任務に着いていた数隻だけが残ったとされています。

・地球統合軍  オーベルト級宇宙駆逐艦


・ゼントラーディ艦隊の攻撃で沈むアキシマ(ミランダかもしれない)