スウェットロッジセレモニー | ミタクエオヤシン

ミタクエオヤシン

ミタクエ・オヤシンとはネイティブ・アメリカン、ラコタ族の言葉で「私に繋がる全てのもの」という意味です。
だから、みんなつながっていこうね!

日々日常、非日常、音楽、映画、宇宙、スピリチュアル・・・などを綴ります。


この記事は以前mixiに書いた日記ですが、自分にとって貴重な体験であり、スウェットロッジに興味のある方には参考にもなると思うのでシェアさせていただきたいと思います。

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スウェットロッジ



きのうはスウェットロッジに参加するために丹沢まで行ってきた。

スウェットロッジセレモニーとは、ネィティブ・アメリカンの儀式のひとつで、Body(身体)、Mind(心)、Spirit(魂)の浄化と統合をする儀式で、彼らの言葉で”イニィピー” と呼ばれている。

それは子宮回帰を意味していて、子宮をシンボライズした半円球のドームの中に真っ赤に焼いた石を入れ、水を注ぎ蒸気が舞い上がる中、歌い、想いを分かち合って、全てのものとの関係にきづきながら、そのつながりを癒していくという儀式なのだ。

つまりそれは「ミタクエ・オヤシン」のことでオール・マイ・リレーションを意味する。
その儀式の最中、何度もこのオール・マイ・リレーションを言う。

ところでぼくはこのスウェット体験は初めてではない。
12年前に、前にも書いたケンタッキー州のレンボウ・ギャザリングに行ったときに参加したことがある。
でもこのときは、もう見るもの全てがめずらしいことばかりで、そのことはあまり覚えていないのだ。考えてみればただ暑かった記憶だけがあって、たぶん最後まで入ってなかったように思う。

まあそんなわけもあっていつかは改めてちゃんとこの儀式を受けてみたいという想いが心の片隅にあった。
5月頃だったか、突然マイミクのmさんからお誘いを受けたのだが、その頃はライブのリハなどで余裕がなかったので7月以降なら大丈夫そうと返信してそのままになっていた。
ところが6月後半になってもその気配がなく、ぼくも忘れかけていた頃、別ラインでYさんから突然お誘いがあった。
7/9は、ちょうど予定もなく、まだライブ等の準備にも忙しくないので、行くことにしたのだ。
これはもうスウェットに呼ばれている?としか思えなかった。

その場所は、丹沢の山のかなり奥深いところで、車がやっと通れるくらいの山道から、なんと急斜面をトロッコで降りていくのだった。でも歩いて降りていくことはかなり危険なのでこのトロッコには助かった。
もちろんスピードはゆっくりだけど、ジェットコースターで下降するくらいの急な斜面には少しスリルがあった。

そして着いた所は川沿いにある平地で、そこにイニィピーがあった。そばにはティピもあり、そこで食事をしたり、着替えをする。
今回の参加者は5人でスタッフを含めて10人が、そのドームのなかに入った。
10人も入ればかなり狭いのだが、焼かれた石を中央に入れていき、真っ暗になると、なおさら子宮の中にいるような気になる。

そうそう大事なことを言い忘れたが、中に入る前にタバコを一箱精霊に捧げるのだ。
ぼくはもちろんのごとくアメリカン・スピリットを捧げた。他の参加者にもアメスピがいた。
やっぱりパッケージにはパイプを吸っているインディアンの絵が描いてあるんだから、グレートスピリットにはピッタリっていう感じである。

4ラウンドあるセッションの中、ぼくは2回目がかなりきつかった。そのかなりの暑さのサウナ状態は、以前に体験していたとはいえ、寝不足と疲労のため頭がぼーっとして、時間も長く感じた。

小休憩のとき、スタッフの人に聞いたら、がまん比べではないので、きつかったらいつでも声をかけてくれたら外に出てもいいんですよと言われたが、Yさんがつらくなったら頭を低くしたら、だいぶ違うよといってくれたので、3ラウンド目からはそうしてみたら、だいぶ楽だった。
その3ラウンドには聖なるパイプを回す。時計回りにひとりひとりがパイプを吸っていくのだ。

タバコは現代ではあまりにも社会の悪にされてしまっているが、もともとはネィティブ・アメリカンが聖なるものとして儀式に使っていたものが、いつのまにか嗜好品としてケミカルな添加物を混ぜて世界中に広まってしまったのだ。

最後のラウンドは、死と再生の儀式で、参加者は一度死んで、ふたたび生まれ変わる。
フレームドラムを打ち鳴らし、皆で祈りの歌を歌い、静かに穏やかにその儀式は終っていった。


ぼくは、知らない間に溜まってしまったネガティブな心と体のアカを、大量の汗とともにかなり出し切ることが出来たようだ。
そしてスタッフの方がポツリと言っていた。

「普段は都会に生活していて、知らない間に受けてしまう電磁波やネガティブな想念などを、こうして月に1度くらい自然の中に来て、浄化するとリフレッシュしてバランスがとれるんですよ。」

儀式が済んだあと、すぐそばにある川に入って、全身を水に浸した。
かなり冷たかったけど、そのおかげでなんとか現実に戻れた気がした。
儀式のあいだは完全に時間の感覚はなくなっていて、あとで聞いたら3時間近くも入ってたらしい。もちろん休憩もあったが、きょうはけっこう長かったよね、なんて気軽にスタッフの人が言っていたが、こっちとしてはかなりの過酷さだったのに (笑)

まあこういう経験はめったにできるもんじゃないから、貴重な場を提供してくれたスタッフの人たちには素直に感謝できた。
そしてぼくは持っていっていたインディアン・フルートを無性に吹きたくなったので軽く吹いた。
少しは浄化されていい音色が出たような気がした。

最後にみんなで輪になりお互いに共有し、つながれたことに感謝しあい、ハグをしてその場を後にした。
セレモニーのあいだは、曇っていても雨は降らなかったのに、終ってからぽつりぽつりと雨が降り出し、車で山を降りるころにはどしゃぶりの雨になっていた。

グレートスピリットのおかげだろうか・・・。

そしてうちに帰ったら、ビールでも飲みたい気もしたが、その日はアルコールは控えるように言われたので、やめることにした。
でもほとんど寝ていなかったので、いつのまにか爆睡していた。

そしてきょうの朝は、なんか心も軽く爽快だった。

たまにはいいね、こういうのも!
誘ってくれたYさん、ありがとう!運転もお疲れさんでした!!

写真撮影は儀式が終ってからはOKだったので、何枚か撮ったのだが、なんかモードが違っていたのであまりうまく撮れなかった。
でもその1枚に、モヤのようなものと光が写っていたが、なんだろう?
電灯の光みたいだが、そんなものはなかったと思うのだが・・・。

最後になおさら気持ちをこめてこの言葉が言えるかな!

ミタクエオヤシン!!
長くなっちゃったけど、兄弟姉妹のみなさん、読んでくれてありがとうございます!!


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とまあ、このような様々な体験から、このアメブロのタイトルをミタクエオヤシンにしたのかもしれません。

ちなみにこの意味ですが、
「ミ」は「私の」、「タクエ」は「つながり」、「オヤシン」は「すべてのもの」つまり、「私につながるすべてのものたちよ」とか、「すべてのものはつながっている」という意味になります。