ボーイング B747
それは長距離大量輸送を可能にしたボーイング社の傑作機とも言われ、ジャンボジェットの名で知られた機体、、
というのは誰にでも知られ、
また、特殊な日本の航空事情に特化した派生型が存在したことも飛行機好きには、もはや常識のこと。
今回はそんな日本国内向けのジャンボ、
B747-SRがネタ。
ただ、、ちょっとややこしい奴なんです、、
まずは模型を、、
尾翼に大きくかかれた「SR」の文字
そして胴体には
747 SUPER AIRBUS
のタイトル

SRは日本航空(JAL)と全日本空輸の2社のみが発注した希少機種。またローンチカスタマーはJALです。
エンジンもプラット&ホイットニー社のJT9Dが装備されています。

尾翼先端には747の文字
基部にはDEMONSTRATORのタイトルがあります。

これはJALからの注文を受けて開発されたB747-SRのデモンストレーションのための機材でした。
SR自体は短距離を意味するショートレンジの略でしたが、ボーイングではより多くの旅客を運べる事を全面に押し出し

スーパーエアバス
の愛称で呼称していました。
もちろんJAL専用ではなく、他のキャリアからの発注にも対応できました。

形式の取得とデモンストレーションを兼ねた機材ですが、、
かなりややこしい事が、、
SR初号機がボーイング社でロールアウトした時に引き渡しまでの間、ボーイング社で申請された登録記号はN1795Bでした。
(アメリカでは登録記号を使い回すため、その後何度も違う機材で使われてます)
ところが、、

機体には納入先のレジなのか既に日本の登録記号「JA8114」が記入されています。
これ自体は問題ありません。
実際、現在でもキャリアへ納品する前の機体に納品後のレジがかかれている事は普通にあります。問題なのは、、
JA8114はSRではない!
ということ、、
SR初号機はJA8117で、
JA8114は-200Bでした。
そしてJA8117がロールアウトしたときにはJA8114は既に引き渡し済み、、では
模型の誤植?
でもない、、
しっかりとJA8114のレジを掲げたままでボーイングの広告写真が出ているのです、、

はたしてこのデモンストレーターはホントにJA8117(-SR)だったのか、、
それとも納品前のJA8114を宣伝のためにSRに仕立てのか、、
詳細な情報がない、、
が、架空ではなく実在した世にも奇妙なヒコーキの模型でした。
今回の模型
メーカー:インフライト500
キャリア:ボーイング
スケール:1/500