成田や中部、関空などの国際貨物便が多く発着する空港では、必ずしも機材のロゴとキャリアが同一でない機材を見ることが多い。
(先日、成田で撮影)
この機材は機体の後部に大きく「DHL」と書かれたB777-F。しかしDHLの機材ではなく、運行も同社ではない。
機首に小さく
「Operated by Polar Air Cargo」
と書かれている。
つまりこの機材はポーラエアにて運行されていることになる。

貨物便ではよくあることで、ポーラを傘下にしているアトラス航空は自社便より委託便の方が多いほど、、
このような委託運行は単発もあれば数ヶ月~数年に及ぶ場合もある。
この場合はクルーも含めて機材を借りてしまう、ウェットリースをすることが多い。
このウェットリース、、割りと旅客機でも行われる。

国内を代表する日本航空(JAL)が依頼した例もあった。それが今回のネタ、、
まずは模型を、、
なんだか違和感はあるが、、しっかりJALのフルカラーが施されている。
エンジンは日本航空機なのにロールスロイス社製の物が搭載されている、、
胴体にも書かれているので一目瞭然だが、、
この機体は日本航空が1992~94年の2年ほどリースしていたもの。
機材はオーストラリアのカンタス航空から、運行乗務員(パイロット)込みでのウェットリースでした。
機材だけでなかったのはJALではB747にはエンジンにプラット&ホイットニー社製のJT9Dを選定していましたので、自社のクルーがRR製エンジンの操作や計器に不馴れだったこともあったのでしょう。
なお、共同運航ではなく、純然たるJAL便として運行されていました。
また客室乗務員はJALのCAが乗務する形態になっていました。
JALの塗装でJAL便を飛びましたが、
運行はカンタス航空により行われたため、胴体と尾翼に
「Operated by QANTAS」
のタイトルが書かれ、
尾翼の鶴丸が小さいなど違いがありました。
また、オーストラリア籍だったため、胴体にはオーストラリアの国旗が書かれる一方で、主翼には日の丸が書かれるなど、
どこかキメラのような感じになってました。
合計3機が運用され、仕様上、固定された路線に投入されることから、時刻表に特記事項が記載されていました。
ある日、中古品店で見つけ、まさか製品化されていたとは思いもせず、
気がついたらカウンターに乗せて決済してましたとさ。、


今回の模型
メーカー:ネットモデル
キャリア:カンタス航空(日本航空塗装)
スケール:1/500