さて、、、
お米防衛戦のラストです。。。
(前回↓)
今回は色々と憶測が流れる世の中なので、実際の状況をお伝えします。。。
先にも
「散布しているのは殺虫剤の類ではない」
と書きました。。
では、薬液はなんなのか?
ヒントは、、、
散布の時期。。
実はこの時期、この周辺では稲が穂を出す、
出穂(しゅっすい)の時期を迎えています。
この時期、最も注意すべきなのが、、
細菌感染による稲の病気です。
そこで、この地域では細菌感染を防ぐために、
「殺菌剤」
を撒いてるのです。
臭いから塩素が強めの物の様に思えます。。
要は消毒が強めの水道水です。。。
結果、効果は持続的ではなく、一過性。
なので、、、この地域ではかなり多くの生物に出会えます。
まずは、、
トンボの代名詞かな?
「シオカラトンボ」です。
こちらは雄。
結構な数が飛び回っていました。
この個体が縄張りの主らしく、入ってくる雄をとことん追い払ってました。。
「あぁ~ん?文句でもあんのかゴルァ!」
とか言ってるのやもしれませんね。。
こちらはシオカラトンボの雌。
なので、この子は追い払われません。。
ちなみに、結構多くの人がシオカラトンボの雌雄の模様が異なることを御存じですが、、、
実は羽化したばかりの若い雄は雌と同じ模様ということはあまり知られていません。。
トンボは羽化した直後は繁殖できず、性成熟するまで「武者修行」をします。
成熟すると特に雄は大きく体色が変わります。
(実は”赤とんぼ”で有名なアキアカネも羽化したときは赤くない。成熟して初めて赤くなる)
このほかにもギンヤンマとウスバキトンボも多数確認しました。
(ヤンマはともかく、ウスバキトンボは基本とまらないので撮影は無理でした。。)
「ニホンアマガエル」
この大きさは今年生まれの個体でしょうね、、、
上陸してまだそれほど経っていないのでしょう、、、
ただ、お腹が真ん丸です(笑)
まだ親指の先ほどの大きさしかないですが、それでもお腹いっぱいに食べられるだけの虫が湧いてるということを示してますね。。
薬液を散布した直後でもこれだけの生き物が見られ、餌となる小虫も大量に沸いてるほどの環境、、
かつての薬品とは大きく異なることがわかります。
そして、、、
不審者が驚いたのが、、こちら!
なんと!
「ハグロトンボ」です!
大きなイトトンボのような形態の「カワトンボ」の仲間で、その中でも大型の種類です。
まだ個体数はある程度いますが、地域によっては大きく減少し、東京都では絶滅危惧Ⅱ類、青森では準絶滅危惧種に指定されるなど、全国的に数を減らしている種類です。
この個体は成熟した雄。
水田の一角を縄張りにしていました。
それほど広域で移動する種類ではないはずなので、この地域で去年産卵の個体でしょう。
多摩の奥地に棲んでる私は日常的にカワトンボは見ますが、ハグロトンボは見かけません、、、
ここの環境が如何にいい状態なのかがうかがえる存在だと思います。。
メインベースを発つヘリサービスのベル206。
何時もは何機かがまとまって帰投するのですが、この日はこの1機だけの帰投でした。。。
さて、、
暑い中での撮影を終えまして、、
酒浸りな不審者、、
潤滑油が足りない!!
(アル中不審者の妄言です)