2014年頃まで成田空港ではたまに変わった塗装のB737を見ることがあった。
ANA B737-700/ER
通称、ANAビジネスジェット。
現在ANAと双日が合弁で運営費しているビジネスジェット事業とは関係なく、ANAの子会社(当時)だったエアーニッポン(ANK)にて運行されていた自社便です。
一見すると塗装以外は普通のB737ですが、このヒコーキは非常にとがったヒコーキでした。

そんなわけで本日の模型はこちら!
B737-700/ER ANAビジネスジェットです。
スケールは1/200になります。
本機の特徴でもあるBJのブランドロゴが綺麗に再現されています。
この機の運行開始は2007年。
2014年の整備で通常のトリトンカラーに塗り替えられます。
ANAでは2005年からB737-700の運行を開始。
最初の2機が金ピカで就航したのは記憶に残ります。
その後は-800型の増備へとうつり、-700型は21年にANAでの運行を終了。
24年現在ではエア・ドゥにリースしている機体のみが残っています。
さて、、
話を-700/ERに戻します。
この形式はANAがボーイングへ発注して誕生した派生型です。ANAでは2機を発注します。
その仕様は一般的なB737を遥かに超越したものでした。。
完全に航続距離に全振りしたため、
実に1万キロもの航続距離を実現!
これまで大型機でしか運行できなかった路線への就航を可能にしました。
当時、ANAが注目していたのが、当時も成長著しかったインド。特に最大都市のムンバイでした。
特に出張需要の掘り起こしを狙い同機は成田~ムンバイを結ぶ専用機として導入されます。
その機内も普通の機材とは大きく異なり、、
座席は40席程度と通常の1/3に、、
2機のうち、JA10ANはツークラス仕様でしたが、JA13ANは狂気のファースト モノクラスという豪華仕様。。
鳴り物入りで成田~ムンバイに就航し、ムンバイエクスプレスと言われました。
さぞや大活躍かと思われましたが、、
同機の運行は2016年に終了してしまう。
導入からわずか9年であった。
ムンバイエクスプレスを追われた同機に待っていたのは、
砂漠送りという現実でした。
長距離国際線に就航していた同機は飛行サイクルは非常に少なかった。
また、客席の仕様は改装のしようもあったが、一番のネックとなったのは航続距離に全振りした、-700/ERの仕様そのものだった。。
床下の貨物室に追加の燃料タンクを搭載していた同機は貨物の搭載が困難であり、通常の運行には適さなかった。
ANAから退役した後、同機はアメリカの砂漠で保管されていたが、ふただび飛ぶことはなく、翌年に解体されてしまいました。


今回の模型
メーカー:全日空商事(おそらくヘルパ)
キャリア:ANA(エアーニッポンによる運行)
スケール:1/200(ダイキャスト製)

先日お邪魔した中古品店で発見!
吸い込まれるようにレジへ持っていった不審者でした。。