先日、、、
私が通勤で使う多摩地区爆走路面電車、、京王電鉄さんが
「2026年に新型車両を導入するよ!
とのこと、、、
京王線の電車と言えば、、、
座席指定列車「KEIOライナー」のためにデュアルシートを備えた5000系。
誕生から30年を越えましたが、いまでもそのかっこよさからファンの多い8000系。
絵にかいた通勤電車ともいえる通勤電車の基本性能の向上にすっきりしたデザインの9000系。
そして、2024年現在で最古参の系列の
7000系(画像は仕様変更の7020系)。
このほかに渋谷~吉祥寺を結ぶ井の頭線がありますが、ここは起源の都合で軌間が1067mmで京王本線とは異なるため割愛!
そんな4(+2)種類の車両が行きかう京王線に2026年から新型車両を導入するという。。
7000系の老朽置き換えでしょう。。
なにしろ7000系のデビューは84年、、、40年になります。
部品の枯渇もあるらしく、最近の廃車は老朽置き換えというよりも「部品取り」の側面もあるそうな。。
そんな7000系の置き換えのために京王電鉄が導入する新型車!
それがこれ!

https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2024/nr20240510_shingata.pdf

なにこれ、、、??

大福?

直近で導入が進む5000系のかっこよさがある分、、、

かなりベクトルが変わりましたね。。。

 

さて、、そんな京王線ですが、、、

過去にもイメージを大きく変えた車両があります。

それがこちら!

  京王5000系(初代)
激増する利用者をさばくためには増発と編成の長大化が必要だった京王は架線電圧を1500vへ昇圧することを決定。
この時にデビューしたのが5000系でした。
過去にあった事故を鑑みて併結のための連結器には密着連結器、編成間の中間連結には永久連結となる棒連結を採用していました。
それまで緑色一色だった車体はアイボリーカラーに一新!
引き締めるように臙脂色の帯を撒いた車体は非常に斬新だったそうです。

当時の京王帝都電鉄としては初めての貫通扉を設けた三分割された前面に、視界確保のためのパノラミックウィンド。
全てが新鮮な車両だったそうな。。
模型に目を向けます、、

こちらは新宿方先頭車のクハ5700型。
模型は国内HOゲージでは有名なメーカー、エンドウ製です。
模型のプロトタイプとなったのは京王にて保存されている5723編成となっています。
京王線の車号には規則があります。
車号は4桁で構成され、
千の位に系列番号
百の位に車両仕様
十の位に搭載機器及び組成前後位並びに編成番号
一のくらいは編成番号末尾
となります。
百の位は
0、1、2が電動車中間車
5,6が付随中間車
7が制御(運転台)付随車
3が制御電動車
となり、仕様変更編成は20番台となり、都営新宿線への直通器機を積んだ編成は30番台、基本編成に併結を前提とする付属編成では100番台を付与されます。

2両目に連結されるデハ5000型。
京王では制御車はク
電動車はデ
優等車は存在しませんので客車は全てハ
事業者はヤを付けます。
なお国鉄(JR)では制御電動車はクモとなりますが、京王ではクデ、、とはならず、デになります。

3両目に連結されるデハ5050型。
2両目のデハ5000型とペアを組み、制御器はデハ5000に積まれ、こちらにはMG(電動発電機)やコンプレッサーを積んでいます。
50番台はこういった補助的な器機が積まれています。
なお、パンタグラフがデハ5000型と逆になっていますが、間違っていません。。。
これはパンタグラフの間隔をできるだけ空けたかったため、、、
パンタグラフが通過するとその押し上げ力により架線がたわみます。
ここで次のパンタグラフが通過するとたわんだ状態で通過することになり、離線リスクが高くなり、架線や集電船への負荷が懸念されました。なので、ユニットを組む電動車2両はパンタグラフを離した箇所へ設置していました。

京王八王子方先頭に連結される先頭車クハ5750型。
列車の連結部分にはジャンパ線という線が引き渡されています。
このジャンパ線は空気配管のほかに電気配線もあります。
昨今の電車では左右でそれぞれを分けています。
なので、新宿方の5700型と見た目は同じでも両社の床下配置などはことなっているんですよ。。

初代5000系は4両を基本固定として組成されました。
これを2編成つないだ8両編成や増結用の5070系(後の5100系)と連結した6、7両編成もありました。
 
京王では保存している5723号車以外は現存していませんが、中古車両としてあちこちに売却されました。。
関東では
千葉県の銚子電鉄
や山梨県の富士山麓鉄道(富士急)
があります。
このほかに四国のことでん(香川県)
や愛媛県の伊予鉄、山陰地方の一畑などもあります。
ちなみに銚子の車両は伊予鉄の車両を中古の中古導入したものです。
 
さてはて、、、
あの新車は新しいスタンダードとなることができるのでしょうか、、、
そして採用されるフリースペースは他の既存系列に波及するのか、、、
どうにも西武の二番煎じにしか見えない新車の導入発表に腰を抜かした不審者でした。。
 
ちなみに、、、
京王5000系(初代)は
「量産車が存在しない」
とも揶揄される系列ですが、、、
それはまたの機会に。。。