つづきです。。
(日付は2024年3月12日)
ソリュ駅での駅撮りを堪能した不審者、、
同行者のお茶氏が、、
寄ってみたい場所がある!
とのことで行ってみることに、、

降りた駅は義王(ウィワン)駅。
この駅から歩くこと10分程度、、
なんか見覚えのある感じの車両が、、
しかし、どこか違う。。
なんでも展示施設のようですが、入り口が見つからない。。
敷地にそってあるくこと10分、、
裏口のような所へ、、
そこで掃除のスタッフとおぼしき女性から、、
入り口は向こうだよ~
と教えていただきました。
(相手は韓国語でしたが、ジェスチャーで示してくれました)
結局敷地外周を1周しまして、、
入場料を買い入場!
ここは鉄道公社が運営する展示施設
鉄道博物館
です。
しかし!
誰もいない(笑)!
平日ということもあってほぼ
貸し切り!
展示館のようですが、ひとまず野外に展示されてる保存車両を見ていきます。。
まずは、
入ってすぐに鎮座するこの車両、、
かつて運行されていた大統領専用列車です!
実は日本製の車両で足回り、、特に台車には日本の特急型車両のものに似た雰囲気がありました。。

窓から車内を覗いてみます。。
随行員の席なのかな?
一般座席があります。。
となりの車両には、、
貴賓室かな?
重厚なソファがあります。。
これをみるとホテルの1室みたい。。
その徒なりの区画は、、
会議室でしょうか?
一般座席よりもゴージャス感のある座席か対面式に設置され間にテーブルが。。
寒冷地の韓国の環境に備えてか、すべての窓が二重ガラスのサッシとなっており、写り込みが激しい、、

専用列車の後方に簡易ホームのような場所が、、その先には、、
園外からみえた気動車が。。
こちらの気動車は1961年頃から導入された日本製の気動車だそうです。
日本では複数のメーカーが製造を担当し、国鉄キハ52をベースにしているとか、、
塗装は鉄道公社の旧塗装が施されています。
なぉ、動態らしく、レールには動いてる跡があります。もしかしたら土日などは動かしてるのかも?
まるで京成電鉄の初代スカイライナーのような形状の車両、、
9211型気動車というそうで、客車急行ムグンファの区間列車として運用されていたそうです。
日本製の気動車の奥にもディーゼル機関車が、、3100型ディーゼル機関車。
こちらももしかしたら動くのかな??
韓国にもありました、軽便鉄道、、いわゆるナローゲージ。
狭軌鉄道って感じの書かれ方でしたね。。

ナローゲージの蒸気機関車。
小さな足回りに大きめのボイラー、、
なんだがサイズは小さいけれど巨大なアメリカンロコをデフォルメしたような雰囲気です。。

で、、この博物館では保線用の機械もかなり保存・展示されています。。
これ、、実はタイタンパーらしい。。
タイタンパーはバラスト(線路の砂利)をつき固める機械です。。
こちらは軌上クレーン、、
日本にも似たようなものがありますね。。

こちらもタイタンパーらしい、、
ながいアームをもつ車体にバラストをつき固める爪が装備されています。。

あまり数はありませんが、貨車もあります。
日本の形式ならワラやワキといったところかな?な有蓋貨車とトムかトラ相当?の無蓋貨車。
貨車で展示されていたのはこのくらいでした。

EF66の頭を気動車にくっつけたような車両。。
あまり製造されなかったと言われる9900型気動車。
急行向け?の車両だったようです。
食堂車を連結していたりしていたそうで、サービス向上をはかっていたそうな。。
鉄道公社1000系電車
鉄道公社とソウル地下鉄で運用された車両。
なんだか既視感のある面影ですが、それもそのはず、、日本製ですもの。。
本格的な通勤電車として日本から輸入されたものだそうな。。ちなみに、公社でも地下鉄でも1000系とされています。
現在の地下鉄1000系は二代目にあたります。
展示車両で唯一の大型客車。
先で出てきた日本製気動車。
こちらは現役当時の塗装です。
日本っぽい面影ながら前照灯が下で尾灯が上にあるのがアクセントですね。。

で、、ここから先は資料館に入ります。。
1000系電車の模型があります。。
資料館はいくつかのブースに別れており、
かつての貴賓室や待合室の様子
(画像はソウル中央駅の貴賓室を再現したものらしい)
高速化への道のり
一番長い模型はかつて走行していたディーゼル特急です。
車両銘板のコーナー
戦前のものも多く、かつて日本にあったメーカーのものも残されています。
保安用具と乗務員の携行品
日本のものと大差はありません。
ちなみに韓国の鉄道は驚くほど正確に運行されています。
灯火器、合図灯
なんだがジャンク市で見かけるやつがあるぞ??

ここからはレール関係、、
レール溶接機
レールは長さが決まっており、それを溶接してロングレールにします。
(ちなみに日本のレールは25mが基本です)
ロングレールにすることで乗り心地や音の軽減、また高速走行時の車体動揺を抑える事による安全性向上がはかられます。
会社組織でやり方は異なりますが、韓国鉄道公社では継ぎ目に溶けた鉄を流し込んで接合するようですね。。
PC枕木のカットモデル
なかなか珍しい展示ですね。。
コンクリート製の枕木は圧縮には強くても引っ張りには弱いコンクリートの弱点克服のためピアノ線を仕込まれています。
レールの締結部分の内部を展示してるのはあまり見かけませんね。。興味深い。。
レールの締結方法
こちらもなかなかコアな展示です。。
通常継ぎ目と伸縮継ぎ目の締結方法も紹介してますね。。
個人的に驚いたのはこちら。。
韓国で使われているレールです。。
日本では主に上段の左2種類、、
50キロと60キロレールが使われています。
レールは1メートル辺りの長さで呼称され、重ければ重いほど太くなります。
注目は上段右端、、
60キロレールを遥かに上回る大きさ、、
なんとびっくりな
90キロレール!
TGVをベースにしているKTXなどの動力集中方式の列車が多数運行され、しかも高速運転される韓国では極めて強固な線路が必要となる。。
このためより太く強靭なレールが用いられるわけですね。。
ちなみにレールが太くなるとそれを抑える枕木、道床などにも負担がかかるため、日本では動力分散方式が採用されるそうな。。

そんな韓国鉄道博物館、、
もちろん売店もございます。。
しかし、実質客が私らしかいないため営業時間でもまっくら。。
やってないっぽい?
と思い離れようとすると、
スタッフさんがテコテコきて
開店(笑)
そこで、まぁ~見つけてしまったので、ついっぃ、、
鉄道公社コレールの主力機関車、8200型のキットです。。
日本円で16000円くらいしますが、動力付きらしくお買い上げ~
2人合計で35000円ほど散財、、
恐らく、平日の売上記録上位にランクインするに違いない(笑)

さて、、
そうこうしていたら、なんと15時ちかい!
(1時間くらいでおいとましようと思ってたのですが、、2時間半もいました(笑))
というわけで、同行者のお茶氏の目的地を目指して次の駅へ移動します。。


つづく。。。