まずは2枚の画像を見てみる。。
こちらは入間基地で撮影されたYS-11P。
当時、美保基地に配備されていた人員輸送機。
急患搬送にも従事していました。
誰が言い出したか「空自の旅客機」です。
そしてこちらは、厚木基地で撮影され、上と同じく当時美保基地に配備されていたYS-11です。
一見すると同じ機種にみえますが、、実は異なる機種です。
この機の形式はYS-11NT 。
自衛隊の航空航法士の訓練教育のための機材です。
今回はそんなそっくりな2機の模型の紹介。。
まずはこちら。。
模型化されたのはYS-11Pの2号機として空自に導入された機になります。
YS-11Pの1号機と2号機にはVIP搭乗用にラウンジなどが整備されてたそうです。
当時の配備は首都に近い入間基地の402飛行隊。その後(2001年頃だったか?)美保基地の403飛行隊へ配置されました。
つづいてはこちら、、2枚目の画像に写っていた機体そのもの、、
YS-11NTです。
徐氷ブーツの有無で判別できそうですが、
1枚目の画像の機も徐氷ブーツを備えてましたね。。
自衛隊向けのYS-11は初期から製造末期までに渡って製造されたた事と特に空自では改修により形式変更されたものも多く、導入時の形式のままで最後まで運用された方が少ないです。

次はP型のポートサイドを、、
152号機は空自のYS-11では珍しく就役から退役まで一貫してP型として運用されつづけた機でした。
そのため、機体の仕様は民間旅客向けとほぼ同一で、燃料タンクの増設により航続距離が延長された程度でした。
そのため、見た目は旅客機そのもの。

つづいて、、NT型のポートサイドを、、
この機には大型のサイドカーゴドアがあります。このNT型は新造機ではありません。
元々は輸送用の機体、、YS-11C
民間向けではYS-11-A400という形式でした。
そのため大型のカーゴドアを備えていました。
YS-11Cは空自の輸送機取得までのつなぎとして導入されます。その後C130輸送機の取得により余剰となり、他形式へ改修、、
156号機は空自のYS-11で唯一の機体、航法訓練機(NT)となりました。
民間形式のYS-11-A400は純粋な貨物仕様ですが空自向けYS-11Cは窓ある仕様で引き渡されました。おそらく転用することを想定していたのでしょう。
なお、1枚目の画像のP型、、
あれにもカーゴドアがありますね、、
実はあの機も元はC型。
運用に影響しないためP型に改修それたあともカーゴドアはそのまま残されました。
ね?
間違え探しみたいな形式でしょ?
特に同じC型から転用された最初の2枚の機体は1部の窓配置やアンテナ類の違いだけでパッと見ただけでは見分けのつかない機体でした。

そして、このパッと見同じく飛行機に見えるのを両方ともラインナップした全日空商事、、
よくぞここまで網羅したもんです。。