最近はめっきり行かなくなりましたが、
まだ
(アメリカ海軍 VFA-27 F/A-18E)
こんなのや
(アメリカ海軍 VFA-195 F/A-18E)
こんなのが厚木を根城に飛び回っていた頃は頻繁に厚木基地へ足を運んだものでした。
派手な塗装をまとう機もなくなり、空母艦載機の拠点が岩国に移転した2015年以降めっきり行かなくなりましたが、、

そんなアメリカ海軍厚木基地には海上自衛隊の基地も併設されており、その発着の大部分を占めてるのが
海上自衛隊の対潜哨戒機 P-3Cです。
2015年頃にはP-1にだいぶ置き換わりましたがP-1の配備が始まる直前の日本は開発国であるアメリカを越える世界最大のP-3大国でした。
そのP-3ですが、アメリカから購入したのは3機のみで殆どがライセンス生産で国内で製造されました。
そして、その中には派生形式も存在し、
特に厚木を拠点にしている、アイドルのような存在が今回のネタ。
グレー1色のP-3の中にあって、旧来のツートンカラーに赤いラインのアクセントまで入る機体。
文字通りのP-3の紅一点!
第51飛行隊 評価試験機 UP-3C
P-3Cをベースに開発された兵装試験及び訓練機(多用途機)です。
ここいらで模型に移ります。
(全日空商事 海上自衛隊 UP-3C 1/200スケール)
第51飛行隊に配備された当時をモデルにしています。
機体上部のフェアリングには哨戒機に搭載するレーダーのプロトタイプを装備し、実際に飛行して性能を評価していました。
尾翼に部隊マークが見えます。
P-3Cをはじめ、海上自衛隊の航空機がロービジ化したころに尾翼の部隊マークもなくなり、グレー1色に機番だけになりました。
海上自衛隊P-3Cの派生型の多くが尾部のブームを取り下ろすものが多いなか、UP-3Cは残置しました。
実際の兵装の試験の他、搭乗員の訓練にも運用されるためだと思われます。
最も目を引くのが機首の針状の突起。
ノーズ・ブームと呼ばれる、試作機などに見られるものです。
ノーズ・ブームは機体の正確な速度を検出できる装備、、つまりは巨大なピトー管です。
試験する装備により機体の速度計に影響がでる可能性やその結果のフィードバックのために装備されています。

私が撮影していた期間は新型の兵装の開発よりはP-1の開発に重きがおかれていたようで、外観に変化はありませんでしたが、評価試験の際には外観に変化が生じることもあります。

哨戒機の代表的な存在でしたP-3Cも後継機のP-1にだいぶ置き換わり、試作機だったXP-1が多用途機UP-1へと転用され、P-3C自体が減っていくなか、この先が心配なころになりつつある、たった1機の赤いP-3の模型しょうかいでした。