軍用機はその用途により色が決まり、同じ目的で運用される場合は似たような色や塗装パターンになる。そしてその色はそれぞれの国によって決まった色になる。

そんな訳で、、今回哨戒、、じゃなくて紹介するのがこちら!

アメリカ海軍 対潜哨戒機 P-3C
です。
ちなみにこちらは旧塗装。後にグレー一色になります。モデルの飛行隊はアメリカ本土大西洋沿岸北部にあるメイン州に拠点をおくVP-23。
P-3Cについてはまたの機会として、、
今回は色について見ていきます。
軍用機の色は周囲に溶け込むための迷彩色が基本で、哨戒機に施されるグレーの塗装も一種の迷彩色です。
アメリカ海軍ではライトグレーが用いられ、これは艦載機にも同じような色が採用されてます。
ところが、、
同じアメリカ海軍でも必ずしも同じ色が使われる訳ではありません。。
特に大きな変化がみられるのが、こちら!
同じP-3Cで同じアメリカ海軍の機体とはおもえないくらいに色が濃い、、
この飛行隊は93年に解散したVP-6哨戒飛行隊。
その拠点はハワイでした。
アメリカ本土から遠くはなれたハワイでは海の色がより濃く見える。
そのため海上を長時間飛行する対潜哨戒機は海の色に合わせて迷彩色のグレーもより濃くなります。
海の色は赤道に近いほど濃く見え、極点に近いほど明るく見える傾向があり各国の迷彩色にも影響してきます。

一見すると灰色ですが、そこには各国の並々ならない拘りがあるのです。。
こういう目線でみて、
「なんでこの色なんだろう?」
と考えてみるのもまた一興です。

今回の模型はいずれもヘルパ製1/500スケールです。