それは安価かつ強力な爆薬として知られる。。
「マインクラフト」なるゲームを嗜む方々にはよく知られたものです。。。
略称は「TNT」
 
お話は2015年にさかのぼります。
前年の2014年に国内王手の自動車メーカ、、本田技研工業(以降:ホンダ)の自動車に装備されていたエアバッグに金属片が混入し、それが原因の死亡事故の可能性が判明し、当該部品を搭載する車種がリコールの対象となった。
それはあまりにも多いうえ、人命にかかわる装備故に迅速な対応が求められた。
当該製品はアメリカの向上にて生産されており、国内でのリコール対応のためにアメリカから交換用のエアバッグが大量に取り寄せられる事態になる。
ところが、、、
時同じくして、、
日本への輸出の際に多く利用されるアメリカ西海岸において、港湾作業員のストライキが発生、、、
日本でのちんけなストライキとは異なり、アメリカでのストライキは規模も期間も桁違い、、、
完全に止まっていたわけではなかったが、通常の1/3以下という状況でホンダのエアバッグも思うような輸送ができない状況であった。
そこで、ホンダは急きょリコール対応の予算を拡充し、航空機による輸送を行う。
こうして関東の成田、東海のセントレア、近畿の関空に通常では来ないようなカーゴキャリアがわんさか飛来する、、
航空マニア用語の「カーゴ祭り」が開催される事態になった。
 
そして、、
本日紹介する、、、キャリアもまた、、
そんなカーゴ祭りに駆り出されたキャリアであった。
そのキャリアの名は、、、

TNT航空、、
オランダをベースにし、ベルギーに本社を置く物流企業である。
アメリカ最王手の物流企業・フェデックスの傘下の企業でもある。
主にヨーロッパ圏内の物流を支える企業であり、本体はTNTエクスプレス。
TNT航空はその航空輸送部門という位置づけだった。
TNT自体は今でも存在するが、航空部門はASLグループへ売却合併され、現在はASL航空となっている。
(合併完了が2016年5月なので、これが最後の日本飛来となったと思われる)
この日、羽田空港にてインドネシア政府のBBJ2の撮影をしていた時に、成田へアサインされていることに気づき、BBJ2の出発を抑えた後に、そのまま成田へ赴いて撮影したのでした。
 
 
というわけで、、
今日の1機!
TNT航空のB747-400/Fです!
TNTエクスプレスはオランダをベースに営業していますが、TNT航空はそのお隣、ベルギーをベースにしていました。
なので、飛行機の登録もベルギー籍のOO-***となっています。
TNT航空は本体が物流企業なので、カーゴ専門と思われがちですが、実は一部に貨物機仕様と旅客機仕様に変更できるコンパーチブルフレイターがあり、チャーター便として旅客営業もしていたキャリアでした。
これはオランダにあるかつてのマーチンエア(現在は貨物専業)と同じ感じですね。
なお、、この模型、、、
察しのいい方は箱の画像やファーストショットでお気づきとは思うが、、、
機首にスリットが入っています、、、
想像に難くない、、、
開きます!!
ちなみに、機首下部にロゴを書き込むのは、ノーズカーゴドアを備えた機材だけです。
なので、同じB747のフレイターでもノーズカーゴドアを備えていないBCFなどは機首下部にロゴを書いていない。
ここで少し気になる個所を、、、
この模型、、機体後部にある再度カーゴドアが別パーツになっています。
もちろん、、
開きません(笑)
ヘルパはカーゴドアの表現は印刷ですませるのですが、、
なぜ別パーツで表現したのか、、、
 
 
ちなみに、、
不審者はこれ、中古品をネットで調達したのですが、、、
ちゃんと説明書きを読んでおらず(別に箱ナシとか汚れとか、小さな破損は気にしない、、胴体の傷だけは勘弁)、手元に届いた時に、、
「あれ?軽くない?」
とか思い、、、商品の箱を開けて、、ものを見て、、、
「!!!えっ?ああああぁぁぁぁぁ!この仕様か!!?」
とそこで知りましたとさ。。。
まさか1/500でも、ギミック付きを作ってるとは思ってなかったんですよね。。。
 
 
成田でTNTを撮影した、あの日の成田は大当たりでした♪
この日撮影したヒコーキの模型も所持していますので、、そのうちに。。