アンゴラという国を御存じでしょうか?
場所としてはアフリカの中部と南部の間くらいの位置で大西洋に面したところにあります。
かつてはポルトガルの植民地であった背景から公用語はポルトガル語が用いられているようです。
さて、このアンゴラ、、、
内戦の絶えない印象のあるアフリカよろしく、植民地からの独立戦争を経て、独立を勝ち取るも長引く内戦、、
一応は収束した体の内戦ですが、今でも一部の地域が独立を唱えてゲリラ戦が勃発することもある。。
軍の主な任務が内戦の鎮圧という実情です。
そして、この国、、、
独立後の内戦ではある珍事が発生しています。
なんと、政府を支援するソ連・キューバと反政府軍を支援する中国、、、
同じ社会主義陣営で対立が起きていました。
(この時はソ連と中国の関係が悪化していたこともある。)
そんなアンゴラには国を代表するキャリアがあります。
TAAGアンゴラ航空。
なんとフラッグキャリアではありますが、国営ではなかったりします。
設立はポルトガルの植民地時代の1938年。
中々長い歴史のあるキャリアなんです。
そんなアンゴラ航空、、、
内戦の状況を鑑みても想像に難くないですが、、、
政府の姿勢もふらふら、、、
お陰様で運用機材も中々に頭の痛い構成でした。。
独立して間もない時は、旧宗主国の影響もあるのか、西側の機材が使われており、、
B707が主力機として運行されていました。
模型はカーゴに改修された後の姿ですが、おおむね1980年代では主力機として運行されていた模様、、、
運行していたのはB707としては最終型の-320型のようです。
しかし、、、
この頃、アンゴラでは絶賛内戦中、、、
そしてこの時に政府軍を支援していたのはソ連でした。
この時に機材更新を迎えたアンゴラ航空の長距離機材は、、、
もちろんイリューシンIL-62になります。。。
(B707をIL-62で置き換える、、、DC-8をイリューシンで置き換えたクバーナ航空みたいな状況、、)
ちなみに、アンゴラ航空、、、
現在でも塗装変更がされておらず、、、
もしかしたら世界屈指の「デザインを変更していない航空会社」かもしれない、、
詳しい運用期間がつかめなかったため、詳細は不明ですが、B707は概ね貨物転用機も1988年ごろまでに、
IL-62も1995年ごろまでは運用していた模様、、、
その後に導入されたのが、、、
B747-300(M)でした。
(一応は1997年導入になっているので、IL-62も同時期まで現役だったと思われる)
ちなみに自社発注ではなく中古機を導入し2機が運行されました。
モデルとなったのはD2-TEAで、元シンガポール航空の機材でした。
なお、アンゴラ航空は長きにわたりヨーロッパへの乗り入れが禁止されていました。
このB747も例外ではなく、アンゴラ航空ではやむなく、同じアフリカの南アフリカ航空から機材(B747-400・ZS-SBK)・乗務員をひっくるめて借り受けるウェットリースで運行していました。
同社最大機材であったB747-300(M)は2機とも表向きは2022年に退役していますが、実際には2015年ごろにはエンジンなども外された状態で放置されています。
その後、同社のフラッグシップとなったのはB777でした。
EUでは新鋭機のB777に限り乗り入れ規制を解除し、これを受けて自社便での運行にこぎつけます。
この後機材の更新を積極的に行い、現在では全ての機材で乗り入れの規制は受けていない模様。
ところで、、、
このアンゴラ航空、、
カーゴ機でちょっと変わった機材を運航していました。
それがこちら。。
なんとも見覚えのある機体です。
何を隠そう、ロッキードのロングセラー輸送機のC-130型機です。
実はC-130は軍用形式名で、見た目はそのままに民間形式が存在します。
それがロッキードL-100型。
しかし、基本的に同じ機体なので簡単な改修で軍用機に転向できます。
アンゴラではなかったと思いますが、、
かつて、民間チャーターの時はL-100で、国連のへPKO活動でのチャーターの時はC-130に変更して飛んでいた強者もいます。
(すでにコレクションにあるので、多分、そのうち出てきます。。。)
ちなみに、、、
このほかにアントノフAn-26(DHC-8で置き換え)やL-1011(おそらくB743で置き換え)なんてのも運行していました。
その他、現在ではチャーターキャリアのハイフライ・マルタからA330などもチャーターして運行している模様、、
B787を発注しているとも話もあり、今後の自社保有はアメリカ製に傾倒するのだろうか??
今回の模型は全て1/500スケールです。
メーカーはB747-300(M)のみインフライト製
他はヘルパ製になります。
(次回更新は不審者紀行です。)