時は2017年、、

年末の足音が聞こえ始めた11月の中頃、、

外務省から外国からの要人来日についてのプレスリリースがあった。

外国要人の来日はいくつかの区分がある。

最上級の国賓のほか実務訪問賓客など、、

この時は実務訪問賓客としての来日、、

日程は12/11~13

人物は、、ロシア連邦ラブロフ外相、、

この時点では


「外相の来日か、、搭乗機はロシア航空のIL-96、、多分、いつもの機体だろぅ。。」


と軽く見ていた。

年の瀬の慌ただしさを感じ、日程が迫った12月の上旬、、

「RA-86467らしい?」

という真しやかな噂がながれてきた、、

「(えっ?86、、ってロクニのレジじゃない?)」


噂の真偽は定かでないが、、

少なくともロシア航空機は飛んでくる。。

スケジュールを調整し迎撃に向かうことにしたのでした。

モスクワからならC滑走路1択でしょう。。
2タミのデッキで今か今かと待っていたときに、、
「シップチェンジだってさ、、」
とのお知らせが。。
飛来がささやかれてたロシア政府専用機のRA-86467ではないらしい、、

ほらね!キューロク決定(笑)

まぁキューロクでもそうそう来る機種ではないから、、と自分に言い聞かせる不審者。
キューロクならレーダーに投影されるかな?
とフライトレーダーを起動したとき、、
新潟上空に見慣れないシルエットのアイコンが、、
試しにタップして、、
「Russian Air Force」
の文字が、、
そして機材をみて更に思考が止まる、、
「Ilyushin IL-62M」
、、、は??

そんなこんなで、、やって来ました!
ロシア空軍 イリューシン IL-62M!
接地前に第1,4エンジンがリバースする独特の操作がよく判ります。
もうひとつの特徴がタッチダウン時のスモークの立ち方。。
大きな車輪を付けてるからか、かなりの量の煙が発生します。。
スラリとした印象ですね。。
IL-62の面白い部分が、駐機中にだす尾部のつっかえ棒。
テールスキッドをかねており、スポットに着くとスルスル降りてきます。
当初は2泊3日の日程でしたが、、
翌日に帰るらしい、、
との話がながれてきた。。
ならば拝みに行かねば!
というわけで、、翌日も羽田空港に足を運んだのでした。
あれ?なんか増えてる!
V2スポットに入ってるのはセネガルの専用機。
実はIL-62のあと程なくして降りてきたそうな。。
ロシアからの要人情報に意識が行きすぎて、すっかり見落としてた。。
2タミのデッキに出ると、程なくして意外な光景を目の当たりにする。。
トーイングされるロクニ。。
なぜ??
どうやら南駐機場に持っていくようだが、、
なぜ??
ってか、、
こんなことしてるってことは飛ばないじゃん!!

まぁ~反対側見れたからいっか。。
とこの先は延長戦の気分でテキトーに撮影。。
と、、
なにやら不穏な空気が、、
トーイングされたロクニに目をやると、、
「えっ!!?なにあれ?まさか、あそこで搭乗してる??」
なんと!保安上の懸念からロシア政府からの要望で周囲から見えない位置での搭乗となったらしい。。
そして、、主が乗ったなら、、
あとは飛ぶだけ。。
かなり特徴的なエンジン音を響かせ加速するロクニ。
出発の直前に雲が出てきてしまったのが悔やまれる。

しかし、、
ホントにロクニで来るとは、、
私にとっての永き念願が叶った2日間であった。

で、、
今回紹介する模型はこちら!
ロシア政府のイリューシン IL-62Mです。
メーカーはヘルパ、スケールは1/500です。
尾翼にかかれているのはロシアの国章で、胴体にはキリル文字でロシアと書かれてます。
で、、ここでネタばらし。。
本来は模型の機材が飛来する予定だったようです。しかし機材トラブルにより急遽シップチェンジ。
しかしロシア航空の機材でモスクワ~東京を直行できる機材はIL-96とIL-62しかなく基本はIL-96が宛がわれる。
今回は珍しく古参、、それどころか現役でいること事態が奇跡なIL-62の充当だった。
おそらく機種が変わることでの受け入れ側への影響を鑑みて空軍籍ながら同じ機種を充当したのかもしれない。
この頃、日本とロシアの外交関係がもっとも活発で、1年間に複数回のIL-96の飛来があったりした。今となっては夢だったんではないか?と思ってしまうほどの奇跡的な邂逅でした。