続きです。。
引退し部品を取られて段々と形を失っていく、、そんなヒコーキたちの墓場の一つ、、
それが
サザンカリフォルニア・ロジティクス・エアポート、、通称・ヴィクタービル。
しかしこのヴィクタービルにはもう一つの一面がある。
それは特殊な用途のヒコーキたちの本拠地や整備拠点としての役割。
今回はそんは特殊な任務をうけたヒコーキたちの紹介です。
先の投稿でメインゲートに鎮座した、変わり果てたDC-10の画像を紹介しましたが、実はその直ぐそばにはとんでもないのが翼を休めていました。
現存する最古のDC-10です。。
こちらは、模型の紹介の時にふれましたので、さらっと、、
プロジェクト・オルビスは発展途上の地域の眼科治療を目的に設立された民間組織で、この機には診察室はもちろん手術室まで完備!
まさに空飛ぶ眼科病院なのです。。
2023年現在では後継のMD-10に交代し退役。
現役当時のままに博物館にて展示・保管されています。
撮影時はまだ現役で、この後に最後の検査を受けたようです。
次は、、巨大な消火器、、
もっともタンクを機体下部に抱えるためセンターギアが撤去されてますから、事実上は-10や-15のスペックになる。
下部のタンクには主に消火剤を充填し、山火事などの際に現場に散布する。
(最近ヘルパより1/500スケールでモデル化されたが、、レジ違いだったから購入を見合わせたんだよね、、)
どうも元DHLの機体だったよう。。
この時は判らなかったが、後にアスタ・エアカーゴに移籍、、ここに居たのは売却前整備のためだったのかもしれませんね。。
一応ビジネス機などのためにある申し訳程度のターミナルを過ぎ、各事業者の区画の前を通ったとき、、
「!!止めて!」
と運転する同僚に停車を指示。
車をおりて、フェンスに近寄る、、
オメガタンカーのKDC-10!
そして、こいつの注目すべきは、辛うじて見えてる第2エンジン、、あの形状はJT9Dエンジン!
なにを隠そうこの機は元JAL機JA8538でした。
退役後、民間軍事企業のオメガ・エアに売却され、空中給油機KDC-10に転用。
僚機はおらず、この1機だけです。
この日は駐機位置が悪く、機体全体を見渡すことは出来ませんでした。。
主翼先端付近にプローブ式の空中給油装置が見て取れます。
用途や改修内容から、形式もDC-10ではなく、実験機扱いとたってるとか。。
ちゃんと撮れなかったのが残念。。
ここらでモハーヴェに向かって空港をあとにしますが、、陽炎の先にあるヒコーキが見えましたので、、
サウジアラビア王室航空のL1011です。
退役したのち、ここに駐機されてますが、解体などではなく、保管。。
将来的に展示される予定らしく、定期的に整備されてるようです。
不審者一行はヴィクタービルをあとにし、次の街、モハーヴェへと向かいます。。
街の外の砂漠にはこれだけの風力発電が設置されてます。。これだけ設置してもロスの電気はまかなえません。。再生可能エネルギーがいかに難しいかを予実に示した事例です。。
次回はもっとも有名な墓場、モハーヴェです。。
(次回更新は「今日の1機」です。。)