「オペレッタ ミズ・ヤマイヌ」観劇記録⑤ | もらいあくび~新米の推し活記録~

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こんばんは。レポが長すぎでおなじみakilabです。長くてごめんなさい。


続きです。



続きっていうか、ここからはネタバレというか、

ストーリーと考察を書きたい。書かせてくれ!


(※知りたくない方はここから閲覧注意※)


ミズ・ヤマイヌのストーリーなんですけど、


10年前に赴任していた地元に戻ってきた高校教師・服部のところに、当時の生徒・石橋から電話。同窓会があるので来ないか?という誘いです。

ちょうど教育委員会から、地元の高校に採用が決まっていたのもあり、服部は同窓会に行くことに。

同窓会会場は、当時の生徒・雲雀がシェフとして働く多国籍居酒屋(だったか?)。石橋もやって来て、実はこの3人宛に「ハマダマコト」という人物から「10年前に埋めたタイムカプセルを堀りに行こう」という誘いの手紙をもらっていることがわかり、3人でタイムカプセルを埋めた裏山に出向くことに。

しかしこの「ハマダマコト」という同級生?と思しき人物に、3人とも覚えがなく…

ちなみに石橋と雲雀、服部が顧問だったソフトボール部のメンバーで、インターハイ目指して頑張っていたがとある交通事故によってインハイ出場がなくなり、服部は石橋と付き合っているという噂が広がっていたせいもあり、転勤になっていたのでした。このときの事故で服部は右足の膝下を無くしています。

さて3人は裏山にてタイムカプセルを掘り起こし、それぞれの埋めたものを手にします。すると、中に人間の骨らしきものが一緒に入っていることに気がつきます。「ハマダマコト」と書かれた名札と共に…


そしてその後、3人は捕まり、山小屋に監禁されることに…

監禁された山小屋はかつてバラバラ殺人事件が起こった現場で、監禁から解放される方法は、『思い出すこと』だと知らされます。


一方、

「ハマダマコト」側のストーリーも並行して語られます。

まず、「或る女」なる人物が登場するのですが、母親を亡くし天涯孤独の彼女が行き場をなくして辿り着いた山小屋で、チェーンソーを持った殺人鬼と出くわします。

と、ここで、助けに入ったのが「ハマダマコト」。

命を助けられた彼女は、ハマダマコトを慕うんだけど、一方のハマダマコトも、いわゆる不登校児で、学校から存在を消されてしまっている人物。或る女はお互いに孤独であることに親しみを感じています。ただハマダマコトのほうは或る女を見下し、蔑んでいます。

ハマダマコトは服部のクラスの生徒で、あるときのかくれんぼの際、服部が自分を見つけてくれたことを「運命だ」と感じ、好きになります。


一方、監禁された3人は、監禁期間も数日になり精神状態が危うくなり始め、タイムカプセルに入れてあった腐ったチョコレートや沸いた虫などを食べるまで追い込まれていきます。

『思い出すこと』がキーなので、徐々に過去の出来事を思い出していく服部。

服部がタイムカプセルに入れていたものはくまのぬいぐるみなのですが、10年前の交通事故の際、誰かに突き飛ばされて辛うじて死を免れていたこと、その場にくまのぬいぐるみが落ちていたこと、人間の腕をくわえた犬がいたことなどを思い出します。

すると、その場に突如カレーが。

服部が思い出すとご褒美としてカレーが与えられることがわかります。


…すみません、疲れたのでここまでにします(全部書くのは無理ゲーすぎました…)



この『カレー』がキーワードで、

山小屋で起こったバラバラ事件の犯人は、服部や石橋たちのいた高校の学食に勤めていたコックで、

コックの唯一の得意料理がカレーだったんですよね。


まぁ、何となく察すると思いますが、

このカレーにはバラバラにした人の肉が使われていたわけです。

犯人のコックは「食べることは命の受け渡しだ」と言ってたりします…


ハマダマコトは、服部に見つけてもらうべく告白するんだけど、

そのとき服部から「10年経ったら見つけてあげる」と言われ、それを信じて、10年間ひたすら隠れて服部を守ることを誓うんですよね。

歪んでる気がするけど健気だよね…


この服部という男はね(祐吾くんなんですけども…)人たらしって前に書いたんですけど、

悪気なく、みんなにいい顔するっていうか、

その場しのぎで適当に、絶妙にちょうどいい返答をしてしまう奴で、

それのせいで結局、石橋も、雲雀も、ハマダマコトも翻弄されてしまってるんですよ!悪いやつ!!(祐吾くんなんですけどね…)


服部の歌に『半径1メートルの人をしあわせにしたい』って歌詞があるんだけど、

服部はその場しのぎで耳馴染みのいい言葉を言って人を惑わして苦しませもしている分、

本当はきちんと近くにいる人を幸せにしたいって思ってるんだろうなと思いました。

そもそも、

交通事故のせいで自分は足を失って不自由になっているのに、

その原因の事故の起こった故郷に戻ってきたり、事故の当事者たちに会ったり過去(タイムカプセル)を掘り起こしたり、

服部が一番トラウマを抱えた人物なのかもと思った…そういう人生を変えたかったのかなみたいな。


ハマダマコトと「或る女」の関係も切なくて、

「或る女」っていうのは、実は犬なんですが、

犬は自分を救ってくれたヒーローであるマコトが好きで友達になりたいと願うのに、犬だから虐げられ続けるんですよね。

服部に何かあったときにマコトの代わりに助けに行く役割を任されるんだけど、上手くいかないと暴力を振るわれて、

でもその痛みや苦しみでマコトと気持ちを共有できていると感じていて、本当に痛々しいんですえーん


監禁事件の黒幕は、ハマダマコトの双子の姉ハマダアキラなんですけど(突然の種明かしごめん)

10年間服部を守ると決めたマコトは例の交通事故のときに、服部を突き飛ばして自分は腕を失い、

もう助からないと察して、自分の体をクラスメイトや姉のアキラに食べさせることで「命の受け渡し」をしようとするんですよね。

マコトはチェーンソー殺人鬼がコックであることも知ってたし、マコトの母親(行方不明になってた)を殺したのもコックだと知ってたみたいなのに、

コックの言ってた「食べることは命の受け渡しだ」っていう言葉を信じてるんです。


結果、コックはマコトをバラバラにしてカレーにし、たぶん半分をクラスメイトと姉のアキラに食べさせて(コックはシリアルキラーだけど、たぶんマコトのことは本当に好きだったから、これを最後に自首したんかも。わからんけど)

アキラはマコトの願いを叶えるために10年後、服部と石橋、雲雀を裏山に呼び寄せ、監禁した…ということみたいです。

(アキラの趣味は覗きなので、マコトの気持ちも事故のことも、バラバラにされてカレーにされたことも知ってたと思われます)


このまま結末いっちゃいそうですがそのまえに、肝心な『雲雀のご乱心』を書いてない💦


監禁生活が長くなり、各々精神状態がかなり不安定になっていた状況で、

10年前の交通事故のこと、10年間の石橋に対する恨みの気持ちや服部への好意やらが爆発して、

雲雀が狂ってしまいます凝視

石橋と雲雀の関係は、一見は仲のいい友達同士だけど実際は「いじめっ子と舎弟」に近い感じだったみたいで、

服部のことが好きな雲雀の気持ちを知っていたのに石橋は服部との噂を自ら広めたり、

10年経った今でも結局は服部から「変わっていない」と言われてしまうことでコンプレックスが刺激され、


(自主規制)


…カレーにされた石橋を服部に食べさせようとするんだけど、

「ここで食べて生き延びたら負けだ」

と突っぱねる服部に、包丁を向ける雲雀。


ここで、10年間服部を守ることをマコトと約束していた犬が登場し、服部を守り雲雀を殺害。


いよいよ最後、

服部はマコトを見つけてEND。。



…こんな感じの内容です!!

(途中、服部の考察みたいなん入ったねごめん!!思いついたまま書いてるから)



考察として、

最後に登場した「マコト」は一体何なのか?ってやつなんですけど…


私の考えとしては、


最後に服部の前に姿を見せたマコトはアキラなんじゃないかなーと思います。

(てかみんなそう思ってると思いますが…安直な考察ゴメン)


理由としては、

マコトとアキラは双子なので、性格は正反対とのことだったけど、おそらく容姿は瓜二つ。

そして、アキラはマコトを食べることによって「命を受け渡され」ているので、アキラ🟰マコトの図式は出来上がると思います。

実際、アキラは10年後にマコトの想いを叶えるために具体的な行動を取る程度には「マコト」自身になってるわけです。単に「妹の願いを叶えたい」だけではここまでの原動力にならないと思う。


服部の前に姿を見せたのはアキラだったはずだけど、

服部の目にはしっかり「マコト」に見えた…ってところかなと。



服部がマコトを見つけて、マコトに寄り添う犬と、それを笑顔で受け入れるマコトの姿は、

それはそれはボロッボロに泣けます泣くうさぎ

マコトの想いは歪ではあるけど純粋だし、犬の想いも成就したようで、泣くしかなかったです。


服部があのあと(マコト見つけたあと)どうなったのかわからないけど(死んじゃったか助かったか)、

たぶんアキラが助けたんじゃないかと思いたいなぁ。

マコト発見でオールオッケーハッピーエンド!ってわけでもない気がするし。運命の人だしね、マコトの。



と、考察云々はもういいとしまして、ソワレのこと最後に書かせてね!


長いので続く!(続くなよ)