前回→裸の王様②
ところで私、なんでこんなタイトルにしたんだろうね・・・
今まで、
感性の欠片もない「俺様すごい・偉い・正しい」気質の人たちと、
文句も言わず一緒に鳴り物がんばってた父。
明らかな「白」を、「これは黒って色だろ!お前そんなことも知らないの?(笑)」と言われて仕方なく無理やり納得して「黒」として演奏するしかないような鳴り物ライフを送っていた父。
そんな父もさすがに黙ってられない事態が起こりました。
今年の夏の選抜阿波踊りで、
女法被の皆さんがとある楽曲で踊りたいと言ってきました。
その楽曲、なんと「5拍子」。
5拍子の曲・・・
そもそも5拍子で阿波踊り踊るの?っていう部分は今回は置いときますが、
(そこはうちの連の女法被の皆さんは技術がすごいのかなんなのか、やってのけるんです)
元々その曲でかつて踊ったことがあったので、
おそらくですが女法被の皆さん、これで選抜踊るとカッコイイよね♡とか思ったんでしょうね。
てことで、
その5拍子の曲の演奏を、「お願いします♡」と鳴り物のとこへ依頼してきたんです。
その曲に関しては私も聴いたことあったし、
その曲で踊る女法被は確かにカッコよかった。
なにより、曲はすごくいいし。演奏も素敵でした。
でもね、
そのとき演奏してたのはプロの方々。
今回、うちの連の選抜でやるとなったら、
当たり前だけど演奏するのは、連の鳴り物。
言っちゃ悪いけど・・・ポンコツ鳴り物

父からこの話を聞いたとき、
「え、無理じゃない?
」

と言ってしまった・・・
そして父も、
「無理だろ
だから止めたい・・・」

しかし止められるはずもなく、とうとう練習が始まりました。
「できるはずない」と思ってた演奏も、なんとなくがんばってる雰囲気は伝わってきてました。
ただ・・・
完成度は低いなんてもんじゃなくて・・・
「え・・・これマジで選抜でやるの?これを?」
と耳を疑いたくなるレベル。
ヤバさしか感じない。
てか、誰一人「5拍子」をわかってない。
この記事を読んでくれている人で、5拍子がなんのことかわからないって人もいるかもしれません。
音楽には拍子があって、
よく耳にするのは「四拍子」の曲か「三拍子」の曲だと思います。
三拍子は、ワルツとかがそうです。いちにーさん、いちにーさん、っていうリズム。
いっちにー、いっちにー、って感じなのが「二拍子」。行進とかをイメージしてね。
はい、ここで「5拍子」。
そんな曲あるかな?と一見思いがちだけど、案外あるんです。(って偉そうに言ったけど、そんなに発見してない
)

例:映画「ミッションインポッシブル」のテーマ曲(笑)
↑なんじゃその例って言わないで・・・
あれ5拍子です。最初のところ。
あの曲をイメージしてください!あの曲のリズムを今回演奏しようとしています。
私に言わせれば、
ミッションインポッシブルのリズム、そんなにわかりづらくもないよね?
「5」だとわかりづらいなら、「3」と「2」とかに分けたっていいんだし。
いちにーさんしーご、がわかりづらいなら、
いちにーさん、いちにー、でもいいんです。
どうですか?そんなに難しくないと思います。
が・・・
父も含め、我が連の鳴り物諸君・・・
5拍子がどーしてもわからなかった模様。
父がどうにかして5拍子の感覚を理解しようと、
鳴り物のみんなに「ミッションインポッシブルの曲だ!!」と言ったんだそうです(笑)
最初、鳴り物のみんなも「なーるほど」みたいになったらしいんだけど、
なんか一人が、
「阿波踊りなんだから、ミッションインポッシブルとは違う」
なんていうわけわからないことを言い出したらしく、(リズムの話しよるんじゃー
アホかー
←私の心の叫び)


「ミッションインポッシブル案」は却下に・・・。
ここまで書いてて思ったけど、
今回の案件、まさにミッションインポッシブル(笑)
能力の低すぎるうちの鳴り物には、遂行不可能案件です!!
まぁそれは置いといて、
「ミッションインポッシブル案」が通らなかった父は、
次に、自ら譜面を書いてみんなに配ることに。
譜面にすればさすがにわかるだろう・・・5拍子の感覚はわからなくても、譜面見ながらその通りに演奏することならできるだろう!という考えですね。
譜面まで書くなんて・・・
でも、父は必死だったんですよね。
なんとかして、5拍子の曲を演奏しなきゃならないから。
現在このバラッバラの演奏を、どうにかしてまとめないといけないから。
なのですが・・・
がんばって書いた譜面、誰も受け取ってくれず





そもそも譜面、読める人がいなかった(笑)(さすがのポンコツクオリティw)
なんかね、
がんばってる父が空回ってるように見えますが、
要は、父みたいな人、うっとうしいんですよね。
5拍子をわかりやすく説明する、ってことにしろ、
読めない楽譜を書いて持ってくるにしろ、
わからない人には、ただただうっとうしかったんだと思う。
父のそれらの行動がいかに生産的で有意義か、
「白」が「黒」に見えちゃう人たちには、一切わからないんです。
むしろ、
「黒」に見えるものを「白」だと一生懸命手を替え品を替え説明しようとしてくる父は、
きっと馬鹿に見えたんでしょう。。。
父は父なりに、
連がみっともない演奏をしないで済むようにってただただがんばってるだけなのに。
で、
父を無視するポンコツ鳴り物たちの演奏は、
案の定全くまともなものになる様子がない。
父も必死でがんばってるけど、
いつまでたっても、マジで子どもの遊びレベルの酷い演奏・・・

とはいえ、遠目に見てる私は、
この人たちはこの人たちなりに、いつかどうにかするんだろう

みたいに思って見てました。
私も一応連の一員なんですが、どっか他人というか、他人事というか、
はっきり言って、
「無能には何を言っても無駄」
という確固たる意思がありました(笑)
(再度言っておきますが、私はあくまでも一般レベル、普通の人です。そんな私ですらわかることがわからない人たちなので敢えて無能と表現しています)
無能なポンコツ鳴り物と、それをなんとかしようと奮闘して無視されてる父。
そして、また事件は起こる・・・
つづきます。。。。
(つづけるなw)