前回の記事はコチラ
前回は、阿波踊りの踊り子を我が子に持つ親が
どんな感じで付き添ってるか、
どんなふうに大変か(笑)を書きました。
で、今回はいよいよ、
踊り子本人は一体どんな感じで本番(阿波踊り期間の4日間を差します)に挑んでいるのか
ってことを書いてみようと思います。
初日は娘が踊ったので、
翌日は私が踊るターン。
私の出番は、夜の桟敷に入る時間のみで、
だいたい、18時くらいがスタートです。
うちの連は、『本部』と呼んでる着付けとか休憩とかをするスペースを本番の期間借りていて、
私なんかはそこで着付けをするのですが、
だいたい着付けに要する時間が1時間として、
最初の出番の桟敷に向かうのに本部を出発するのを17時30分とすれば、
じゃ、16時半くらいに本部に行ってたらいいの?
と、思いますよね?
阿波踊り期間中は、徳島市内は駐車場の確保が劇的に困難になります。
しかも、近辺の駐車場は値段が跳ね上がります。
踊り子はだいたい夜通し現場にいるので、
そんな高い駐車場に停めとくのはかなり勇気が要ります・・・
なので、狙いは『停め放題いくら』的な駐車場。
私はいつも、本部に比較的近い小学校のグラウンドの臨時駐車場を狙います。
今回もそこ狙いで、
そもそも人気な駐車場なのでかなり早めに行かないとすぐに満車になっちゃうので、
ざっと見積もり、14時に自宅を出発しました。
が・・・
駐車場に着いたのが14時半ぐらいでしたが、
すでに満車!!
今回13日は日曜日で、例年よりも超絶混んでた模様・・・
ここに停めれないということを想定してなかった私は、
とりあえず、さっきも書いたように16時半に本部に行けば間に合う計算だったので、
一か八か、待ってみよう!2時間もあれば、もしかしたら空くかも♪
と、かなり無謀な賭けに出てみることにしました。
そしたら・・・
20分ほどで停められた(笑)
私の前に5台ほど待っていたのに。
6台ぐらい、阿波踊りが始まるより前に駐車場から出ていったみたいですね・・・なぜ?
不思議でたまらなかったけど、ひとまず私は助かりました。
さて本部へ。
女踊りは他のパートと比べても(鳴り物を除く)荷物は多めです。
それらを担いで本部へ。
本部って言っても、一応屋内ではありますが、
扇風機が1台置いてあるだけの冷房なんてありゃしない小部屋です。
窓を開けてどうにか風を入れるのが精一杯。
そこで、男女関係なく着替えるのです。
男女関係なく!!
よその連の人達がどのようにしているかはわかりませんが、
本部、なんて言う控え室があるだけマシのようで、
着替えが一部屋なんてイヤッみたいなこと言ってられません(笑)
とにかくそのあっついあっつい小部屋で着付けをしたら、
いよいよ桟敷へ向かいます。
「踊ってる間、荷物ってどうしてるの?」
とたまに聞かれることがありますが、
荷物?そんなもん持ってません(笑)
女踊りの場合、
小さい巾着を帯のなかに入れてありますが、
荷物はそれで、全部です。
着替えやらなんやらは本部に置いて、踊りに行きます。
巾着の中に、携帯と小銭、鏡と化粧道具を入れてあるのみです。
汗をふくタオルなんてものももちろん持てないので、
小さいタオルハンカチを胸元に入れてそれで毎回拭き取ってます。
スケジュールは前回書いたようなものが主な流れで、
時間までに桟敷の入口に行って、その場で隊列を組み、
踊り込んで行きます。
桟敷を通り抜けたら、
『張り付け』と言う、その場で少しの間待っていること(お客さんを見送ったりする)になっていなければ、
そのまま次の桟敷に移動します。
で、移動なのですが・・・
鳴り物(楽器)はなぜか踊り子が運ぶんです。
踊り終わって桟敷を出ると、
鳴り物さんたちが出てくるのを待って、鳴り物を受け取って次の桟敷まで運びます。
(三味線や笛はさすがに本人たちが運びます)
これがね・・・思いのほか大変
私は人1倍非力なのか、
締太鼓を持ったりしても足に打ち付けまくってしまい、
今も正直、アザだらけになってます。
女踊りって下駄だし、
硬いアスファルトをクッションゼロの下駄でカツカツ歩く(しかも雑踏の中を)のは想像以上に疲れるのに、
その上楽器を持たされて・・・
でもこれは、阿波踊りにおける文化というか、しきたりというか、ルールみたいです。
今回私は、預かった締太鼓の持ち主の方が優しくて、
運んでくれたお礼にと、冷やしあめをご馳走してくれました(笑)
で、
移動の時間とか、次の桟敷に入るまでの時間に、
何か食べたり飲んだりします。
なんか、ケータリング的なものを用意している連もあるようですが、
うちはそういうのはなく(本部に飲み物が置いてありますが)、
移動しながら途中でジュース買って飲んだり、
出店で食べ物買ったりして体力回復を図ります。
私の場合は、
食欲は全然沸かないのでめったに食べないけど、
飲み物は移動のたびに買う勢いです。
なんか、誰かしらが何か買ってるので、
どこからともなく飲み物が回ってきたり。
桟敷と桟敷の間で毎回ぐらい500のペットを飲んでる勢いですが、
恐ろしいことに、トイレには1度も行かないという(笑)
どうも全部汗で出ていくようですね・・・
そんなこんなで、計5回の桟敷を踊り終えて、1日が終了。
この日はテレビの撮影も入っていて、
化粧も崩れまくりの中撮られたんだろーなー・・・と
遠い目で思う。
そのまま本部に戻り、
投げ捨てるように着物を脱いで、家に帰ります。
明日は、また付き添いだーーーーって感じで・・・。
こぼれ話ですが、
踊り子って、めっちゃ写真を撮られます。
勝手に撮られることもあれば、
「写真一緒に撮ってもらえますか?」
と頼まれることもあります。
まるで、有名人にでもなった気分(笑)
握手を求められることも。
衣装脱いだら、ただのそこらへんの女なのにね・・・
阿波踊りを見に来たお客さんからすれば、
踊り子はまるで、
ディズニーランドにおけるミッキーなんでしょうかね。
さてさて、
踊る大変さとかはもうどうでもいいので書きませんが、
阿波踊りしてる側ってこんな感じで4日間を過ごしてるんですよー。
「あっそう」
というテンションで読んでいただけましたでしょうか?
ちなみにこれは、
有名連と言えどぺーぺーの『私』の過ごし方であり、
花形の踊り子なんかは昼間もあっちこっち引っ張りだこだし、
もっともっと違う出番もたくさんあるので、
こんな呑気なスケジュールではありません(笑)
本番の前日には『前夜祭』というものがあるし、
本番直後にもガンガン出番が待っていたり。
大変ですよねー花形は・・・(冷めた目)
今回私は、
まず1日目でダウンしてました。
というのも実は理由があって、
今年は11日(本番の前日)には
とあるイベントに参加していたんですよね。
それは・・・野外ライブ!
この歳で真夏の野外なんて・・・と自分でも思いますが、
なんとかなるだろーぐらいの感じで挑みました。
ライブは楽しく、
全力で楽しんだがために、
翌日(本番初日)は、朝起きた時点で死んでたんです
死んでる状態で初日を迎え、
翌日はもっと死んで、
さらに翌日、最終日・・・
というわけで、
16日(本番翌日)は、身体まっっったく動かせませんでした。。。
筋肉痛がどーのこーのとかを越えて、
よくわからない倦怠感というかなんというか・・・
やっぱ、無理はダメですね。
無理できる年齢ではないのですね。
自覚しないと
ネイルの話がゼロなのも寂しいので、
