American料理番組ジャンキー | マンハッタン88丁目の窓から、ニューヨークの日々の生活をお伝えします。

マンハッタン88丁目の窓から、ニューヨークの日々の生活をお伝えします。

ニューヨーク在住20年を超えた自称ニューヨーカーの筆者が、ニューヨークの生な様子をニューヨークの風にのせてお届けします。

また改めて詳しく書きますが、この夏、(期間限定ですが)殆ど家にいます。そして、毎日楽しみにしているのは、お昼の時間帯に放映されている料理番組。日本のお料理番組とは全く違います。お料理する人が一人で説明して、お料理もします。特に最近の傾向でしょうか、一回一回のエピソードにストーリーというかテーマがあるのです。例えば、昨日の ”Farm House Rules" というクッキングショー(料理番組、というよりショー、と呼んだ方がぴったりです。)では、今日は夫と二人でドライブイン映画を見に行くので、ディナーにはクラッシックなハンバーガーとフレンチフライ、それにミルクシェークを作って、など。女友達とゲームナイト、子供の友達を呼んでパーティー、何ていうのもありました。

 

更に、TVシェフ(英語では、料理番組に出てくるシェフをTVシェフと呼びます。)の家族や友達が総出で出演していることが多々あります。前述のショーには、ナンシーというTVシェフが自分の住んでいるニューヨーク郊外にある農場のキッチンで料理を作って行くのですが、旦那さんはもちろん、13人の孫たちが代わる代わる出てきます。

 

カントリーシンガーの Trisha Yearwood の ”Trisha's Southern Kitchen”では、よく彼女のお姉さんがアシスタントとして出演しています。でも、圧巻は、私が最近一番気に入っている ”Pioneer Woman"でしょうか。夫と子供4人でオクラホマの奥にある大きな牧場に住んでいる人なのですが、夫や子供たちが牧場で牛を追っている様子などがショーの一部になっています。旦那さんのトラックにもカメラがついて、牧場の仕事を説明したりもします。更に、義理のお父さんの誕生日のいう設定でバースデーパーティー用のお料理をし、更にその義理のお父さんも出演。自分の弟が訪ねてくる、という設定でお料理をする、というエピソードもありました。Pioneer Woman シリーズの食器やお鍋も売っていますし、やり手のビジネスウーマンなのだと思います。

でも、彼女の語り口は何だかオットリしていて、牧場のお母さんっぽい上、お料理も何気ない日常のものばかりなので、ついつい見入ってしまいます。そして、ついに影響を受けて、料理本まで買ってしまいました。財布の紐の硬い私にまで24ドルを出させたのですから、彼女のビジネススキルたるや!です。