2018年のニューヨークでまさかの出会い | マンハッタン88丁目の窓から、ニューヨークの日々の生活をお伝えします。

マンハッタン88丁目の窓から、ニューヨークの日々の生活をお伝えします。

ニューヨーク在住20年を超えた自称ニューヨーカーの筆者が、ニューヨークの生な様子をニューヨークの風にのせてお届けします。

私のアパートのお隣にはちょっと知的な年配女性が一人で暮らしています。最近はニューヨーク州の上の方にある別宅にいることが多いようで、マンハッタンにはあまり頻繁にはおらず、お隣り同士でありながら、滅多に顔をあわせることがありません。

なので、今日の夕方久々に顔を合わせた時には、なんだか急に会話が弾みました。”久しぶり” ”どうしてるの?”みたいなおざなりな会話をしていたのですが、急に我が家の6歳児が彼女の家をみたいと言い出しました。そんな失礼な、と思ったのですが、今日はたまたまお掃除の人が来てくれて綺麗になっているはずだからどうぞ、とのこと。お邪魔します。彼女は若い時に世界中を旅行して歩いた、という話を聞いたことがあります。行く先々でいろいろ買い集めたのでしょう。世界中いろいろな国の面白い民芸品のようなものが壁に飾ってあります。そして、リビングルームの一番奥の壁に飾ってあったものは!

 

源頼朝の肖像画ではありませんか。日本史の教科書に乗っていた(と記憶する)、黒装束に帯刀姿で座っている図です。(それを咄嗟に思い出した自分にも驚かされましたが。)ピンとこない方は、源頼朝、とグーグルで検索し、画像、を選んでください。必ずトップ5にはその肖像画が入っているはずです。

お隣さん曰く、その辺のストリートフェアーで買っただけで、誰の絵だかも知らなかった、とのこと。”

 

源頼朝の隣には、アフリカで買い求めたという鮮やかな色彩のドレスと、お揃いのターバンをまとった黒人の女性のお人形が飾られていました。なんとも奇妙な図です。アフリカだ、チベットだ、さらにはインドだ、と様々なアートがならんでいましたが、やはり、源頼朝は流石は侍です。一人だけパリッと、そして凛として見えました。

 

それにしても、2018年のニューヨークで源頼朝に出会うとは、思ってもみませんでしたよ。ご本人にしても、自分の肖像画がこれほど時を経て海の彼方にわたるとは思いもしなかったことでしょう。