ドイツ料理の本 | マンハッタン88丁目の窓から、ニューヨークの日々の生活をお伝えします。

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ニューヨーク在住20年を超えた自称ニューヨーカーの筆者が、ニューヨークの生な様子をニューヨークの風にのせてお届けします。

”ジュリー&ジュリア”(Click here!) に触発されたのかもしれません。先週、ふらりと立ち寄った本屋さんで”The German Cookbook"なる厚い本を見つけ、買い求めました。副題に魅せられました。”A complete guide to mastering authentic German cooking"ドイツの伝統的料理のマスターするための完全ガイド。もともとは

1965年に書かれた本で、人気があったのでしょう、何回も版を重ねている様子です。


そもそも、ドイツ人と結婚していながら、私はあまりドイツ料理を作りません。正確に言うと、作れません。もし義母がアメリカにでも住んでいたなら、年に何回は訪ねて習うところですが、生憎義母は遥かかなたのドイツにいます。それに、フランス料理やイタリア料理などと比べて、ドイツ料理はあまり有名でないので、特に料理スクールがあるわけでもありません。


(一度、フランクフルトの空港で英語で書かれたドイツ料理の本を買い、そこに乗っているケーキは数種類試してみました。クリスマスクッキーも試しましたよ。)


でも、我が夫クラウスは、何を作ってもたいてい喜んで食べてくれるのです。妻にとっては嬉しい反応ですが、これが原因で私の料理テクニックおよびレパートリーはいまいち広がらないのであります。


そして、今回、いつまで続くかわららない決心のもと、まるで辞書にも近い500数ページにおよぶドイツ料理攻略本をぱらぱらと読み始めました。読む、というのは、ドイツ料理の背景やテクニックについても言及されていて、

私にとってはちょっとしたドイツカルチャーの本でもあるのです。


世界で、ドイツ人ほど肉を愛する国民はいない。

ドイツ料理の殆どはソース無しには出されない。また、残ったソースは一滴たりとも残さないものである。

(実際、ソースの章だけで30ページ以上も割かれています。)

ドイツのサンドイッチの多くは所謂オープンサンドイッチ


など等色々読んでいるうち、夫クラウスの食べ物への接し方など、いかにドイツ人っぽいかがしみじみと判ってきました。ひょっとしたら本人も気づいていないでしょうけれど、彼は本当にドイツ人なのでした。


それに気づきもせず、自分の食べたいようなものばかり作っていた悪い妻。いつまで続くか保障の限りではありませんが、これからしばらくは、ドイツ料理を習得すべく、一週間に1,2品でもこの本の中から作って行くことにしましょう。なんだか、益々”ジュリー&ジュリア”っぽくなってきましたが、何か作って感動したらこの場でも皆さんにご紹介いたしましょう。