犀の角(雨にも負けず風にも負けず編)(suttanipata42偈) | 1日1分英語で読み解くブッダの言葉

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英語で書かれたブッダの言葉を超訳し、かつ私なりに解釈しました。悠久の時を経てなお色褪せないブッダの金言に触れながら、こころを整えていきましょう。

犀の角(雨にも負けず風にも負けず編)(suttanipata42偈)

 

Without resistance in all four directions,

content with whatever you get,

enduring troubles with no dismay,

wander alone

like a rhinoceros.

suttanipata42偈)

 

いやだなあ~という思いを持たずに四方のどこにでも赴き、

 

あなたが得たものが何であれ、そこに満ち足りた思いを持ち

 

恐れず、失望することなく、もろもろの苦難に堪え

 

シャキーンと立つ犀の角のようただ独り歩め

 

 

🌸お釈迦様のこの言葉を読むと、宮沢賢治さんの〔雨ニモマケズ〕

 

が思い出されます。賢治さんは熱心な法華教の信者でしたので、

 

無言実行、人のために尽くしたいという思いが彼の作品や行動にあふ

 

れています。だから今日でも人々の心を揺さぶるのでしょうね。

 

私はまだまだです。いやだなーと思うことはあるし、なんで私ばかり

 

がこんな貧乏くじ、て思うことしきり。まだまだ自分の本来の良さや

 

生まれてきた意味が分からず迷走しています。悩んで悩んで悩み疲れ

 

て、最近では、「まいいか、悩めるだけありがたい」と思えるように

 

なってきました。目は横に鼻は縦に、あるべきところにありちゃんと

 

その機能を果たしています。息が吸えて吐けるありがたさ。些細なこ

 

と(かなり生存には重要)に心からほっこりと、ありがたいなーと感

 

謝するようになりました。

 

 

恐れ」は何か危害を加えられるのではないか、という防衛本能です

 

からあってもいいかと思いますが、心を極めたお釈迦様やそのお弟子

 

様たちは恐れさえないのです。なぜなら死ぬことさえ怖くないのです

 

から。スゴイ―、カッコイイです。

 

「失望」も何か期待するからがっかりするのですから、期待しなけれ

 

ばよいのです。自分以外のことは誰もわかりません。周りも自分が1

 

番大事なのです。ただなるようになる。過度の期待は慎みたいもので

 

す。

 

 

余談

 

わたしのヒーロの一人、宮沢賢治さんの遺品に手帳があるのですが、

 

その手帳のペンを立てるところに、くるくると巻かれていたものがあ

 

ります。読めないけど賢治さんの字だと思うとジーンとします。

 

 

 

 

宮澤賢治さんの詩も再度読むと震えます。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩