結局そのまま私は、家に帰る事なく彼と過ごした。
この時ばかりは、母に「ごめん」と伝えた。
母より彼を選んだ私も結局母と一緒なんだと思う。ただ、そこは母も理解していた。
「最後くらい家で」と考えもあるが、母は「最後くらい楽しんでおいで」と。母とはうまくいかなったけど、感謝している。
彼の家で過ごし、彼と付き合う事になった。
嬉しくて嬉しくて仕方なかった。不安はあったが、なんとなく将来一緒にいるんだろうな〜という気持ちだった。これまで付き合って来た中で、こんな思ったのは初めて。
明日には、私はこの地を離れる。寂しさでいっぱいだった。それは彼も一緒だったかもしれない、きっとそうであって欲しいと。
ここぞとばかり、彼と一緒にプリクラ撮ったり写真撮ったりした。車のルームミラーにプリクラ貼っちゃったりした彼を愛しく思った。
すごく幸せだった数日間。
とうとう出発の日を迎えた。