↓ ウナギ先輩、Thank You~♪
「ゲホッ、ゲホッ … 」
「おら、大丈夫か、早く海から上がれって、風邪ぇ引いちまうぞ … 」
何だぁ、この女、変な格好してやがるなぁ、身なりは悪くねぇがガキじゃねぇかよ …俺ぁ、乳のデケェ、すぐに抱かせてくれる大人の女が好きなんだ …
命懸けで夜の海に飛び込んでやったのに助け損かよ、ツイてねぇなぁ …
「あ、有難うございます。あの~、さ、寒いんですけど … 」
院長様、助けてくれたんだから、悪い人ではないですよね …でも男の人なのに髪の毛長いし、何日もお風呂に入ってなさそう …
「あ~、俺の部屋に来いよ。着替えを貸してやる。おい、スンドン、コイツの事は手下に言うなよ。女って分かると面倒くせぇからな … 」
「へいへい、お頭も女にゃ~からっきし弱いですねぇ … 」
お、お頭って、助けてくれたこの若い男の人が一番エライのかしら …この片目のオジサンの方が、どう見ても随分、年上なのに …
「フン、うるせぇなぁ、放っとけ。余計な事を言うんじゃねぇよ、スンドン。じゃ、後の舵取りは任せたぜ」
「へい、ごゆっ~くり、夜は楽しんで下せぇ、へへっ … 」
ふ~ん、これから何か楽しい事が始まるのかな … このオジサンは『スンドン』さんなのね、変わった名前 …
「スンドンさん、助けて下さって有難うございます。ここで恩返しが出来るか分かりませんが、何かお手伝いする事があれば言って下さいね … 」
ペコリ …
「あ、ああ、そ、そうかい。そこのお頭の面倒を見てくれさえすりゃ、いいって事よ。早く行ってきな、お頭は気ぃ短ぇから … 」
「あ、はい、スンドンさん」
ペコリ …
ププッ、何でぇ、スンドン …女に興味なさそうなお前ぇも『スンドンさん』なんて言われちゃ、どもっちまったりすんだな、面白ぇの …
「ほら、早く来いよ」
「あ、は~い」
パタ、パタ、パタ …
何か、いかにもどんくさそうな女だぜ、どこの国のモンだ …泳げねぇとこ見ると、海のねぇ内陸のファン王国かイ王国辺りか …
どっちにしろ、男は知らなさそうだぜ、色気も素っ気もねぇし …
キキィ、バタン …
「ほら、タオル … 」
ポイッ …
「は、はい」
あっ、院長様、ちゃんと洗濯してあるみたいで、お日様の匂いがします …ウフフ、この人が自分で洗ったりするのかしら …
「ほれっ、その箱ん中の適当に着ろ」
その箱ん中にゃ、女を抱きに行く時に着る上等な服が入ってんだ …ガチャガチャ、キキィ …
「わぁ~、宝石がたくさんありますねぇ、集めてるんですか?」
院長様、この人は変なアクセサリーをジャラジャラ付けてますけど …それとは違う、王冠や指輪やブレスレットなんかが沢山あります …
これ宝箱なんですね、きっと …
「な、何か好きなモンがあったらやる。こん中から選べよ … 」
『集めてるんですか』ってぇ、何か調子狂うなぁ、コイツ …こんなモン見せたら、普通は女の方からスリ寄って来るモンだぜ …
「ええ~っ、だって宝箱に入ってるんだから、海賊さんの大事な物ですよね、頂けませんよ。自分の服が乾くまでシャツだけ、お借りしますね」
女の人が付けるようなアクセサリーばかりだから、プレゼント用なのかな、意外と優しい人なのかも …「あ~、後ろ向いててやるから、早く着替えろよ。それと『海賊さん』はやめろ、俺はチャンだ … 」
や、やっぱり、この女は絶対ぇ変だ、おかしいぜぇ …海賊船に乗せられても泣かねぇし、スンドンの面ぁ見ても驚かねぇし …
俺の事を『海賊さん』だって、気は確かかぁ、コイツ …
「あ、はい … お借りしますね … 」
は、恥ずかしいから部屋の端っこで着替えよ …「あ~、お前ぇ、名前は … 」
「はい、コ・ミニョです … 」
そう名乗った女は、俺が見た事のねぇ小せぇ布を乳の回りにつけてる …ジャマくせぇな、すぐにそのデケェ乳を触れねぇじゃねぇか …
「あ~、コ・ミニョ、このサラシを乳んとこに巻いとけ」
「えっ、チチって?」
「そのデケェ胸だよっ!」
「キャアァッ、見ないで下さいっ、チャンさんっ!」
「見てねぇよっ!」
バッチリ、見ちまったけど …「嘘ですっ!」
な、何て人なの …「いいから、乳に巻けって。お前ぇは船ん中じゃ、男で通すからよ」
そんなデケェ乳をぶら下げてたら、すぐに女だってバレちまうだろ …「えっ、あ、はい … 」
な、何でだろ、海賊さんの考えてる事なんて分からないけど …「遅ぇよ、早くしやがれっ … 」
俺の女だって言やぁ、手下どもは指一本、触れる事ぁねぇ …でもコイツが女だってぇ、スンドン以外には何故か知られたくなかった …
その方がコイツを側に、長く居させられるって、俺ぁ思っちまったんだ …



