震災から200日。



NHK仙台・ラジオ第一で
宮城県の被災された方へ
生活情報をお届けしている
『みやぎライフライン情報』



私が番組を担当するのは
26日が最後でした。




番組のため
仙台に通い始めたのは
5ヶ月前。





被災地では、

食事や入浴もままならず

電気やガス、水道も
復旧していない地域が
多くあり

あたりはガレキだらけ。

まだ15万人もの方が
避難生活を送っていた頃です。




現在では、

ガレキは
おおかた仮置場に集められ

仮設住宅の建設も
必要とされる戸数まで
あと少しというところにきました。






一見、
被災地は落ち着いてきたように
見えます。



しかし、
とりあえず表面の応急処置を施したに過ぎません。





終の住処となる家も
仕事も無い。





それらを得られる見通しも無い。



自立するための核となる部分は
被災直後と変わっていない、
という方も多いのです。





様々なニュースや情報を
伝える中で、

どんなにそれが
被災地にとって希望あるニュースでも


もう安心、もう大丈夫などと
楽観的に言えるものは
まだ何もないのだと感じています。





本当の意味での復旧・復興が
成し遂げられるまで、

その一助となれるよう
これからは別の形で
力を尽くしていきたいと思います。




ラジオを
お聞きいただいた皆さま、
また
メッセージを下さった皆さま、
本当にありがとうございました。








『忘れずに、幸せになりたいよね』



朝ドラ「おひさま」で、
ヒロイン陽子に
夫の和成が言った言葉です。



戦争で受けた
悲しみや痛みの記憶が
薄れていくことに
罪悪感を感じる陽子への
言葉でした。





いのち、故郷、人のつながり、
海の恵み、
そして津波や原発の恐怖…


大切なことは忘れず
痛みとともに胸に抱えながら

堂々と幸せを積み重ねていきたいですね。







クローバーakikoクローバー