akikoのブログ


アガサクリスティーが大好きだ。私の 好きな物の たぶんトップだ。

彼女の小説を 小学生から読み出して、いまだにまだ読みかえす。ベッドサイドには 必ず何冊かは置いてある。飽きない。長編も短編も、映画もドラマも 何回見たって嬉しい。自叙伝もまたいい。


数年前、「アガサクリスティーの食卓」という本にであった。北野佐久子さんというかたの本でした。これが 私のハートに超ストライク。私の興味を 彼女がすべて書き表してくださる。その後、本屋さんで彼女の本に出会うと買わずにはいられない いい本ばっかりなんです。

クリスティーの小説は ストーリーの面白さだけでなく、イギリスならではの料理、お菓子、紅茶、ハーブ、ガーデンなどの魅力にあふれている。そこのところを 北野さんはしっかり拾い掘り下げてくれているのです。

ハーブ留学を経て、英国ハーブ・ソサエティーの日本会員第一号。すごい。

今日は 久々に北野さんのセミナーに出席し、お手製のシードケーキをご馳走になりました。


「バートラムホテルにて」という クリスティーの有名な小説があります。これに出てくるのが 「ほんもののシードケーキ」。おばあさんが「昨今では 本物のシードケーキが食べられなくなったけど、このバートラムホテルは 何もかもが昔のまま。古きよきイギリスがここにはあるわ」と感激する・・・みたいな場面があるのです。

私も この場面が印象的で いつかバートラムホテルで(実在のブラウンズホテルがモデル)お茶したいと思っていました。

おととしの3月、娘とロンドンで休暇を過ごしたとき、その夢を果たしました。

4時に予約したブラウンズホテルのアフタンーンティーは、ロンドンのど真ん中にいながらマナーハウスの客間のイメージ。落ち着いて 古くて、少し暗くて、でも暖炉の前にいるようなcozyな感じでした。心地よいピアノの演奏を聴きながら、窓の外には 小雪がチラつきはじめ、娘と「3月なのにね。寒いはず」と話したことを思い出します。