初めて「わが星」を見たのは2011年、三鷹の星のホールで
その普遍的なテーマと、台詞と音楽のあいだを紡ぐ世界観とに
圧倒され、泣いたのを覚えています。



ままごとの柴幸男さんの作品は
緻密な楽譜のような戯曲で、観るとその変化するリズムや
普遍的にきれいなテンポが味わえて

この世界を、こんなふうに感じて表現する人がいるんだと
感銘を受ける、ほんとにすごい。




先月観に行ったのは、再再演の「わが星」
キャストや構成が一部変わり、2度目ならではの変化を味わいながら


2011年の震災直後に観た、わたしの初体験「わが星」、
あのときわたしの中で、あの公演を観たことをきっかけに芽生えた何かが

わたしの中で成長し続けていることを
再認識した2015年でありました。



それはきっと、
この作品の持つ、時間を超越するテーマや、生死の本質を描いたことに
大きく関係していると思います。



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演劇のかたちをした音楽、人に種蒔く作品。



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変わらず好きなのは、
月ちゃんとちーちゃんのままごと遊びのシーン

斎藤淳子さんの芝居、ぐっと引きずり込まれるのは
再再演でもまた。


制服を着た高校生たちがたくさん観に来てて
この深い印象はきっと種になる、
彼女たちの中で、どんな芽が出るのかな。




東京公演は明日6/14まで
7月には小豆島での公演も。


わが星
【作・演出】柴 幸男
【音 楽】三浦康嗣(□□□)
【振 付】白神ももこ(モモンガ・コンプレックス)
【CAST】大柿友哉(害獣芝居)、黒岩三佳(キリンバズウカ)、
斎藤淳子(中野成樹+フランケンズ)、寺田剛史(飛ぶ劇場)、
永井秀樹(青年団)、中島佳子、端田新菜(ままごと|青年団)、
山内健司(青年団)

ままごとわが星HP
http://wagahoshi.com/

わが星チケット
http://mitaka.jpn.org/ticket/1505160/



時空を超える不思議な瞬間、体験する作品です。


高瀬媛子