再度「独孤伽羅  皇后の願い」(原題:独孤天下)を見てるんですが、張丹峰さん、

 

「諍い女たちの後宮」(原題:深宮謀影)のカス(失礼!)太子、

「花千骨」で大ヒットした永遠の二番手、東方彧卿

「致青春」で最終主人公をかっさらっていった、林静

 

これらのクセの強い役を考えると、

「ええ~楊堅キャラ薄~!!!!しかも最後皇帝になっちゃって勝者~!!!!笑い泣き笑い泣き

 と、思わずdisって(!)しまいました。

まあ独孤伽羅には宇文護と、曼陀というとんでもないキャラ濃いメンバーがいますからね...

 

ただね、

人間的にカスな太子

決して主人公とは結ばれないセカンド君

とりあえず主人公とは結ばれた

主人公と結ばれて、しかも皇帝に上り詰める

 

ということで、おお、大出世あんぐりあんぐり

(※弁明しときますとほかにも出演作はありますよ)

 

それで、

いつ、日本で次の作品が観られるんですか?!凝視凝視

不倫疑惑で干されて、救いの道として「愛国・愛党」の国家宣伝専門俳優とかにはならないで欲しいので、

日本兵をカンフーで倒す役とかはやめて...(小声

 

 

さてはて、花千骨。

45話から最終話まで、ようやっと見終わりました。

東方が死ぬところと、最後、千骨が死ぬところで2回泣きました

七殺派でもなく、異朽閣でもなく、何よりこういう結末を招いたのは「長留」だろ、とツッコみたくはなりますが、

結局、白子画の手で自分(千骨)を殺させないと、このすべての悲劇は止まらなかったのですね。

ただ、最後の最後に、彼はようやく自分の気持ちに素直になれたんですよね、時すでに遅しの感じはありますが。

 

かつて、東方が千骨に語ったように、

もっと早く白子画が自分の気持ちに素直になり、長留を去ってでも彼女を大切にし、

もっと早く東方が復讐を捨てて、ただ、彼女を支えるという気持ちになれていたら、

悲劇が起こらない平和な世界になっていたのでしょうか。

ただ、それはそれで別のほころびが生じたのだろうし、結局、これが、今世の定めだったのでしょう…。

 

そういえばネット上で、「検閲で最後の方かなりカットされたらしい」という話がありましたが、見てみると確かに不自然です。

最終話でいきなり白子画、泣いてるし、何があったん?!という感じです。

実は、自分の過ちに気づいた摩厳が、自分の命を差し出して千骨を救ったというエピソードも、簫黙兄さんがこそっと訪ねて来て教えてくれる、という、色々飛んだあとの結論になっていました。

そのあたりも含めて全部編集されちゃったんですかね。

 

原作でも、きっと最初の企画段階でも、子画が七殺殿に囚われてからが結構長くて、色んな感情、想い、葛藤があったのに、そこを「大人の都合」でカットしてしまったのは、大変残念。

こういうのを見ると、「表現の自由」の大事さを思い知らされます。

「創造」は人が人たるゆえんの一つであり、それを人自身が制限してしまうのは、もはや、人であることを捨てるくらいなのではないかと感じます。

 

原作との比較は主に次回書こうと思っていますが、あえて今言っておくと、

原作は、千骨と白子画が悲劇的な結末を迎えてからが長いのです。

千骨は蘇った殺千陌の力も借りて転生し、小さな女の子になっています。

そして、それを白子画が探し回り、見つけ、長留に連れて行き、またそこからが長い。

転生した東方彧卿も、前世を後悔し、違う形で助力するのですが、実はすでに…という、また泣ける展開になっています。

 

私としては正直、この転生後を描いて欲しかった…!

前世(=このドラマの今世)ではこんな過ちを犯した、では、次の世では…?

と、本当の「結」は次の世なのです。

 

しかし、それをやろうとすると50話どころか、70話くらい無いと描き切れないはず。

 

この作品、全体的に思ったのは戦闘シーンも含めて「予算が少なかった?」ということと、

設定をチープに変えたこともそうですが、いわゆる「子ども向け」的な、

「表面的な演出でキャッキャしてくれる、深いところまで考察しない」ような人向けにしたかったんだろうなーということ。

まあ、それはそれで悪くはないけれど、もし同じような作品をこの2023年に作ったらまた違う反応なのかも、とは感じます。

多分、中国も、どんどん視聴者の目線も厳しくなっているし、こだわりをもったファンも増えているだろうから。

 

ただし、1個1個のシーンや、ストーリーは気持ちが動かされるところも多くて、それなりに見ごたえはありました。

今はもっと映像技術も発達しているだろうから、もう1回、「202●年版花千骨」を作ってくれないかなと思います。

(その時はぜひ、もちっと原作に忠実に…)

 

原作との比較と、ちょっと考察を書いたら花千骨は卒業して、そろそろ次の作品に行きます!