今回で花千骨は最終回にします。
誰得?な感じですが、今回は最後に東方彧卿=異朽君が一体全体何をしたんだ?!(注:ドラマ版)
という考察をしてみようと思います。
・千骨が蜀山に帰っているときに、単春秋に蜀山を襲わせた
→前にも書いた通り、何でこんな話を挿入したんだ?というのが正直な感想。
確かに千骨はこれで最初の窮地に陥る。撤退しろとは言ったけど、話が通じなかったのが誤算か。
色々と千骨を助けるけれど、このころは多分、彼女に強くなって生き抜いてもらわないと白子画を苦しめられない、という策略の方が大きかったはず。
ただ、強くなって白子画のもとで修業を続ける(しかも内弟子になる)ことは千骨自身も望んでいたこと。
・緑鞘を長留に忍び込ませ、漫天が掃除をさせられている教室の床に「花千骨の験生石」という文字を書き、
それに刺激された漫天が夏紫薫に伝え、紫薫激怒、花千骨が襲われる
→これもどうしてこんなシーンを入れたのか?
紫薫ならば遅かれ早か「千骨が白子画の生死の難であること」を知っただろうし、そもそも、千骨への嫉妬から彼女を殺そうとしていただろう。
しかも東方は襲撃から彼女をかばって死にかけるので、本当に矛盾している。
この頃から彼の本心と建前、そして行動に矛盾を感じられるようになる。
・紫薫の求めに応じて千骨を殺すための剣を授ける
→これはさすがに紫薫、そして檀梵を殺すことに執着して血迷ったか。ただし割とずさんな計画だったように感じるし実際失敗している。
・千骨を倒すための方法を聞いた漫天に蓬莱の奥義を覚えるように言う
→千骨を敵視している漫天に禁術を使わせて、漫天を陥れるつもりだったのでは?
結局お父さんに叱られて禁術は使えず。
・無垢の事件、紫薫の魔道落ち、檀梵の死
→はっきり言うと、これは彼らの自業自得ではないか。
特に彼がすべてを仕組んだということでもなく、ただ、彼らが過ちを犯すのを虎視眈々と待ち続け、少しだけスパイスを投入しただけ。
・千骨が白子画の「生死の難」と知ったうえで彼女を白子画に近づかせた
→確かにまぎれもない事実。
しかし墨氷(=白子画)に会いたくて、また、やる気になったのは千骨自身であるし、
行きたくないのを無理やり行かせたわけではない。
・千骨の求めに応じて神器を集めさせた
→これもまた確かに、アドバイスをしたのは彼。
だが、卜元鼎の毒を解毒するには多分これしか方法がなかったのだろうし、
白子画をなんとしても助けたいと思っていた千骨は、異朽君がいなくてもやったと思う。
しかも、ずっと彼女を見張り、神器を集めることにしたのを見て計画を立て、漫天の父を殺したのも、最後に妖神を出現させるきっかけを作ったのも、単春秋だし。
ということで、
正直、「彼がすべて裏で操っていた黒幕だ!」と言われても、効果的なことはしてないじゃん…というのが正直な感想。
しかも、上記のことは、千骨はおそらく最後まで知らなかったことが大半。
本当に、直接的に命を狙われたり、マリオネットのように一挙一動を操られてきたのならわかるけれど、そこまでの話ではない。
(東方自身がこのような行いを反省するのはまあ理解できる)
白子画に千骨が近づくように仕込んだのは確かに彼ですが、
あれだけ全く気づかなかった千骨がいきなり蛮荒で素晴らしい洞察力を発揮して、
『「生死の難」だと知っていて私を師匠のもとに近づけたのね?』まで言うのはちょっといきなりすぎやしませんかね…
ここ最近見ているドラマがどうしても「最後に詰め込み過ぎ」展開が多くて、
中国ドラマは本数が多いので、脚本のレベルが本当に様々だなあと感じます。
(ただ、最新のドラマをもっと見ないと総合的には評せないですね)
しっかり文句を吐き出してすっきりしたのでそろそろ次の作品に行きます!