移籍。 | aki's 修行日記

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16年の体操競技生活の後、指導者に。2012年5月末に6年間のアメリカコーチ修行から完全帰国。夢へ向けて、体操を通して人と人とのつながりの素晴らしさ、縁の大切さを日々肌で感じながら生活しています。一度しかない人生、やりたいこと、今しかできないことを!

最近ウチのクラブに移籍してくる選手が多い多い。




ここに来てもうすぐ3年たつけどこんなに移籍してくるのは初めて。
ジムが移転してでっかくなることや、それがこないだの朝のニュースで生中継されたこと、Makaylaが2年連続でレベル10ナショナルチャンピオンになったことや、昨年アメリカNo1ジムになったこと・・・




色々要因はあるんやろうけど。





昨シーズンが5月で終わってからレベル9に2人、レベル7に2人、レベル5に1人、レベル4に1人・・・





2ヶ月で6人も移籍してきましたよ!!






日本でこんなことになったらエラいことだよね。
でもアメリカでは選手が「より良い環境を求めてジムを選ぶ」のは当然のこと。だってお金払って通うんですから。




ウチに来るほとんどの選手が「エリートを目指したい」と言ってきます。もちろん、本人のタレント、ポテンシャルに関係なく「ここにいけばエリートになれる」という単純な思い込みで来る選手もいます。(まあ、90%は親の判断やけど。)



ウチは常に『来る者拒まず去るもの追わず』の姿勢は崩さないので、いつでもWelcomeだし、逆も同じです。




でもおもしろいの。




どこのジムから来たかでそのジムのテクニックなどの指導方法をちょろっと覗くことができます。笑



「ええっ?コーチたちは体育館でなにを教えてるの?」って聞きたくなるような話も聞くし、やっぱそういうジムから来た子たちは全然基本的なことができてない。いや、教わってきてない。




=結局基礎から教えなおし。。。





コーチたちはロンダートが横回しになってても何も言わなかったの?

倒立で頭が出て体が反ってても何にも言わなかったの?

前後開脚で腰がまっずぐじゃなくても何にも言わなかったの?

スイングに“ぬき”と“あふり”があること教わらなかったの?

平均台の上をトウ立ちで歩くとき、膝を曲げないようにって言われなかった?

着地からポーズの手の位置とかそのとき足はそろえるとか教わらなかったの???

コーチは柔軟やウォームアップを見なかったの?!?!






ホント、ビックリします。




もう上から数えたほうが早いレベルにいるにもかかわらず、審判に手を上げるときや、“Finish”のポーズを足が開いたまんまするんやもん。。。。


そんなもん、テクニック以前の問題で、基本の基本の基本の基本の基本じゃないっすか!?!?





こういう“体操選手”としての基本的なことを教えない、気にしない、またはそれが見えない=知らない(?!)・・・そんなコーチがたとえビジネス性の高いこの国でも、平気でCompetitive Level(日本語で競技者レベル?)の体操の指導をしていることが本当にイヤです。時々「腹立たしさ」さえ覚えます。




でもやっぱり、エリート選手が所属するジムから移籍してくる子はその辺のところはきっちりできています。
時にはウチの選手は誰もできないような素晴らしいLeg kickができたり、やたらと振り上げ倒立が強かったり・・・






そんなときは「どんな風に練習したの?」「いつもどんな補強してたの?」なんて、探りを入れます。にひひ笑。






『人のふり見て我がふりなおせ』

ってやつですか?






日々勉強です☆