6月2日 | 「観念する」日々

「観念する」日々

今更ブログ?というタイミングで人知れず始動され記述される、ありがちな言葉の連綿。きっと主に音楽の話。

5月30日、図書館で

 

1、日本イネ科植物図譜 (長田武正 著)

2、小学館の図鑑NEO 「花」(多田多恵子監修・執筆 大作晃一ほか写真)

 

を借りてきた。どちらも良い。

 

1、は「序および本書の利用の仕方について」を読むだけで、著者の並ならぬ熱意や専門性の高さが伺え胸熱である。

自分が 大学生の頃、 スペイン語辞書の編纂を手伝っている先輩が言っていた「辞書を一冊作ると学者が誰かしら寿命を迎えるのではないか、と言いたくなる。辞書作りはそれほど地道で時間のかかる作業だと思う」と。この図譜のどのページを繰ってもその徹底した専門性に平伏したくなる。すごい。中でも、種ごとに著者が描いたというイラスト。見る、観察する、気づく、知る、比べる、分かる、描く、描ける、伝わる...分類学、博物学の泰斗らの頭脳の中にはこんなにも膨大な知的プロセス、知的情報、知的技術が備わっているかと思うとくらくらする。

 

 

 

 

最近借りてよかった図鑑:

学校のまわりでさがせる植物図鑑(ハンディ版)    夏近田文弘監修 平野隆久写真

草の名前が葉っぱでわかる(近田文弘ぶん おくやまひさしえ かわうちやよいえ)