続いて検察官からの尋問がありました。
事故についての質問についてはほとんど全てに
記憶にありません
と回答していました。
そして何より許せないと思った事は、償いについて質問された時に
何も考えてない
家族で力を合わせて乗り切りたい
と答えたことです。私の父を惨殺し、母を半死半生にしたことは『乗り切る』ことと述べたのです。
まるで、ちょっとしたトラブルに遭遇しているような、そんな態度でした。
検察官:被害者に対して申し訳ないという気持ちはあるか?
岩瀬:もちろんある
検察官:何が申し訳ないと思うのか?
岩瀬:命が奪われたから
検察官: 何故事故を起こしたのか?
岩瀬:不注意があったかもしれない
検察官:不注意とは何か?
岩瀬:記憶にありません
検察官: 事故を実感できていないということか?
岩瀬:事故が起きたことは間違いない。至らない運転があったと思う
検察官:どの運転が至らなかった?
岩瀬:車線をはみ出さずに運転できなかった
検察官:それは何故?
岩瀬:記憶にありません
検察官:よそ見運転?
岩瀬:記憶にありません
検察官:何か考え事をしていた?
岩瀬:記憶にありません
検察官:居眠り運転だったのではないか?
岩瀬:居眠りをした記憶はない。眠気は催した記憶もないので居眠り運転はしていない
検察官:ふらついた運転をしたのは寝ていたのではないか?
岩瀬:記憶にありません
検察官:普段もふらふら運転するの?
岩瀬:しない
検察官:記憶がないということは寝ていたからだとは納得できないのか?
岩瀬:できない。記憶にありません。
検察官:寝ていなかった?
岩瀬:記憶にありません
検察官:寝ていなかったということはわざとぶつかったということか?
岩瀬:違います
検察官: 記憶が無いのにどうしてそるは違うと言えるのか
岩瀬:記憶にないが、わざとでない
検察官:ドライブレコーダーでしか、自分の運転を振り返れないということ?
岩瀬:はい
検察官:映像を見て、自分の運転について言えることはあるか?
岩瀬:何もありません
検察官:映像を見てふらついているのは確認できるか?
岩瀬:確認できた
検察官:南山城の道の駅から眠気を催したのでは?
岩瀬:記憶にありません
検察官:映像を見ても、居眠りをしていたとは納得できないか
岩瀬:できないけど可能性はあるかも
検察官:どうすれば事故を防げたと思うか。
岩瀬:居眠り運転ではない記憶はあるが、運転中の記憶はない。でも危険な運転をし続けていたのは間違いない。路肩に止めればよかった
検察官:供述調書に、ローソン笠置切山店にたどり着いたら休憩しようと思っていたとあるがその記憶もない?
岩瀬:比較的早く仕事が終わったので、そうするつもりだった。
検察官:捜査段階では、眠かったけどローソンまで行きたかったとあるが、その話もしていないということか
岩瀬:休憩を取ろうと思ったとは言った。
検察官: 今まで居眠り運転をした経験はあるか
岩瀬:はい。2021年12月頃、会社にクレームが入った。○○部長から携帯電話で連絡がありクレームがあったことを知った。その時はうとうとしていた実感があった
検察官:それ以降は運転中うとうとしたことはあったか?
岩瀬:何度かあった
検察官:その時はどうした?
岩瀬:一休みしてから出発するようにした
検察官:眠気を我慢して運転を続けたことはないか?
岩瀬:ない。すぐさま路肩に停めていた
検察官:何故今回は路肩に停めて休憩しなかったのか
岩瀬:記憶にありません
検察官:持病や睡眠時無呼吸症候群の指摘を受けたことはあるか?
岩瀬:ありません
検察官:刑務所に行ったら家計が回らなくなると言っていたが、刑務所に行く覚悟はないということ?
岩瀬:覚悟はある
検察官:では刑務所に行った後の事を妻と話し合ったりしたか?
岩瀬:特にしていません
検察官:刑務所に行った場合の事を、考えたり話し合わないのは刑務所に行くことは無いという甘い考えだからではないのか
岩瀬:おっしゃる通りです
検察官:どうすれば償えるかは考えるか
岩瀬:(長い沈黙)償いたいという思いはあるが特に考えがない
検察官: お墓参りをするとか、月命日に手を合わせるとか、そういうことすらも思いつかない?
岩瀬:お祈りはした
検察官: どういう償いをするべきか、家族と相談はしないのか
岩瀬:家族で力を合わせて乗り切っていこうとだけ話した。具体的な話はしていない