
シミとを取ったらシミになった???? 濃くなった??
それは炎症後色素沈着(PIH)です
レーザー治療をした後、シミがきれいに取れたと思ったらシミが出てくることがあります
以前レーザーしたときには出なかったのに、なんでなった???
レーザーしたらすぐにきれいになると思ったのになぜ???
レーザー後の炎症後色素沈着はどんな最新レーザーを使用しても発生してしまいます。
ピコレーザーで5~20%、Qスイッチレーザーで40%前後の発生率です。
1か月後にピークをむかえて、少しずつなじんで最終的には跡形なく消えます。
最近ではSNSの影響もありレーザー治療がまるで魔法の治療のように錯覚されている方もいますが、
そんなことはなく、注意事項もあります。例えばメスで手術すると、出血のリスク、腫れのリスク、感染のリスクがあるのと
同様です。レーザー治療はあくまでも手術の一環に位置づけされています。
以前に症例をまとめて発表したので改めて記載してみます。
このPIHに関しては、レーザー機種を扱う病院では一定の確率で必ず起きてしまうことであり、予想外の事象ではなく、予想内のことです。そのため、当院では何度も何度も何度も何度も説明をします。事前に承諾書をとって、写真つきで解説します。
しかし、だいたい当院では年間1000名超える方に対してシミ治療を行いますが、だいたい1/100ぐらいの割合で、
「そんなことは聞いていなかった!!!」
「気になって仕方がない!!」というお声をききます。
「とれるんですか??」など。
このPIHは炎症後色素沈着という言葉通り、レーザー刺激による一時的な反応で100%消えます。
最近ではSNSのきらびやかな広告もあり、まるでレーザーが魔法の治療であるような錯覚をうけます。
一瞬で、一生もの、一回の治療で。。などはありません。この私ども医療者側と施術を受けれる患者さん側のギャップを埋める必要を最近は特に感じます。
最近では、突然来院されて、ここのシミをチャチャチャっとレーザーしてくれ。。という方にも遭遇します。
今後は一見さん、ご理解の乏しい方のレーザー施術は行わないようにする予定です。
あくまでレーザーは手術に位置づけされるものであります。
しかし、この炎症後色素沈着にはさまざまな環境が影響しますので厄介です。
よくあるのが、以前レーザーしたときには生じなかったのになぜかなった。。ということもあります。
これは特に女性ホルモンの影響なども。そもそもシミは肌の老化現象であり、人は年々老化しているわけです。同じ肌条件ということはありえません。しかしながらこのPIHは必ず、消えていくものですが、発生してしまった場合にはご本人は大変心配されてしまいます。。
しかし、レーザー後のPIHをおそれるがあまりに、ある大手美容クリニックではやさしくやさしく治療をされることもあるのですが、そうなると「他院でなんどもなんども治療しているのに、効果がわからん!!!」という方が当院は多くお越しいただく現状を考え、強い治療だけれどもPIHのリスクあり、やさしい治療だけれども、効果もじっくり。。などの選択肢の提案になるかと思います。しかし、当院ほど事前説明、事後説明を力を入れているところはないと勝手に思っていましたが、、
さらに強化をしてまいります。しかし、あまりに事前説明に力を入れすぎると、逆に不安に思われる方が出てくるのも心配ですが。。しかし100人中1人の方の安心のために。。
今後は当院では何度も何度も何度も何度も何度も何度もこのPIHに関してはご説明してまいります。
ウザイと思われるかもしれませんが。。
そして、必ずきれいになると。早くきれいになるか、ゆっくりときれいになるかしかありませんから。。。
しかし何度も繰り返しますが、美肌治療は継続こそ力です。一瞬でとかはありませんから。。
当院で治療希望される方は「美容医療について院長の想い」をご確認いただきご来院ください