親友と会って お施餓鬼供養 思い出のアルバム

 

7月17日(水)、北区田端町にある與楽寺にて施餓鬼供養法要が執り行われました。ここ数年はコロナ禍の影響で檀家の本堂参集は行われていませんでしたが今年はコロナ禍以前の形式の戻して盛大に行われました

 

だけど、抗がん剤治療をしているあきぼうとしては、本堂に100名を超す檀信徒がぎっしり座る法要には、免疫力減退中ゆえにちょっと恐ろしく感じて、本堂の外にいて手を合わせることにしました。

正午の受付で、お布施をお納めするときにお寺さんにそのことを伝えたら、「受付のある休憩室から手を合わせても法要に参列しているのと同じですよ」、と言ってくださいました。

 

じつはね、今回はちょっとした、いや大きな、期待を持って與楽寺にやってきたんであります。それは、與楽寺が経営していた田端幼稚園にあきぼうは通っていたのですがその時一番仲が良かったmikochanが来てくれるんではないかと

 

というのも、このブログでたびたび田端時代のことを書いているし、今回の施餓鬼法要についても詳しく書いたし。あきぼうは本堂の外にいて手を合わせているよ、などと書いていたからであります。

 

それを読んだmikochanがやってきてくれるのではないかと。なので、先週から思い出のアルバムを開いたり、昔の写真を集めた缶缶ボックスから写真を選んだりして、あきぼうとmikochanが写った写真を探し出したりしていたんでありますよ。

 

 

でね、首尾よく会えたらその写真をプレゼントしようだなんて魂胆でね。

幼稚園時代の写真だからさ、ざっと70年前! びっくりだよねぇ~。だから、再会したとしても果たしてすぐにわかるかどうか?

mikochanの面影は当時のままだとしてもさ、抗がん剤治療をしているあきぼうは老いぼれそのものだもんねぇ~

 

でもね、奇蹟は起こるもんであります。中学高校を通じて知り合って、社会人になってからも何度もあっていて、クラス会の晤言会の役員もしているyossiさんがやってきたんでありますよ。

 

 

コロナ禍でしばらく会えない時が愛強めるのさ。ましてや免疫力低下でなかなか都心に出ることもかなわずだったから会っていなかったんでやんす

 

本堂の外にいて手を合わせているとお寺さんがうちわを持ってきてくれて、「木の下の日陰にいたほうがいいですよ。何なら休憩室のエアコンの下で涼んでください」、と言ってくれたのです。でも、もう少しと手を合わせていると、ちょっと視線を感じたんですね。

後ろを振り向くとyossiさんと目が合いました。まるで恋人のような感情がわいてきたものですよ。あのね、一時期新宿二丁目に入り浸っていたことがあったけれど、カミさんとは相変わらずラブラブだし、いたってノーマルなんだけれど、もしかすると受け入れているのかも。

 

エアコンの効いている休憩室に移動して、備え付けの冷えたお茶サーバーから紙コップにお茶を注いで、向かい合わせに座りましたよ。

食道がん発見→抗がん剤治療→CVポート造設など、一連のブログはよく読んでくれているので「見た目はがん患者には見えないねぇ~」と軽口をかましてきました。

 

入院第一サイクルと第二サイクルの副作用の出方の違いなど話していると、今日は贔屓にいしてる推しシンガーソングライターのライブがあると、ニコニコ顔を見せました

 

普段と変わらない付き合いをしてくれる親友は病人にとってはありがたい存在でありますよ。

2時半過ぎになると本堂から近隣のお寺から参集した僧侶が揃っての読経が聞こえ、光明真言を唱える時にはあきぼうも本堂の外で声を合わせました。その時、寺の寺務所入り口からお寺さんが声をかけてくれて、お焼香台を持ってきてくれたので玄関先でお焼香をすることがかないました

3時前になると奉納塔婆の願主の読み上げが始まったので施餓鬼法要も終わりに近づいてきました。

 

釈迦堂の前に移動して待っていると本堂から次々に塔婆が運び出されました。願主にあきぼうの名を確認して塔婆を受け取ると、墓守番でお線香とおしきびをそれぞれ一対求め、お墓に向かいます。

 

線香立てを掃除して線香を立て、花瓶を洗ってしきびをさして、先祖供養の塔婆を立てて、お墓に水をかけて合掌しました。食道がんで抗がん剤治療をしていることを報告して、ご加護がありますようにと念じました。

yossiさんにも手を合わせてもらって、そういえばyossiさんは父と弟と一緒にカラオケに行ったことがあったなぁ~、などと思い出したりもしたものです。

與楽寺の施餓鬼法要を終えたところで、yossiさんをあきぼうの生家があった場所、mikochanの家があったところ、そんなところを案内して芥川龍之介の三角屋敷跡へも行こうとしたんですけれどすっかり変わってしまって見つけられませんでした。

 

その代わりといってはなんだけれど、2012年7月のあきぼうのブログを貼り付けますね。

 

 

というわけで、待ち人は来たらずでした。大安吉日だったんだけどなぁ~。

 

 

塔婆立て 友と合掌 梅雨合い間 (秋望)