免疫チェックポイント阻害 細胞VS細胞 初体験ばかりなり

 

退院から一週間。まともにPCに向かえる気分になりましたよ。それというもの、退院して帰宅してから「無気力」が襲ってきて、「何にもする気が起きない」、「何かしようにも続かない」、「すぐにベッドにゴロンしてしまう」という状態に陥っていたからでアリンス。

化学療法の点滴開始から10日目、「骨髄抑制」が顕現し始めると治療ガイドに書いてあったんだけれど、免疫機能が減退するということで、人混みの中に出るとあまたの細菌やウイルスに感染しやすくなるんだと。まあ、手っ取り早く行っちまえば外出禁忌ちゅうこったわな。

 

でね、グンとだるくなるの。体を動かすのがおっくうになるだなんて感覚、初めてでおじゃりますることよ。

 

でね、カミさんが入院中に着用していたシャツ類を洗濯して部屋の洋服ダンスの引手に引っ掛けておいてくれたんだけれど、目は入って「あああそこにあるなぁ~」と思うのだけれど、たたもう、仕舞おう、そんな気にならんのですよ。

5日たった昨日、たたんでタンスの引き出しにしまいましたさ。日常生活行動が復活するまで5日間もかかってしまったというわけね。

今回の入院治療は『食道がん ステージ4』の化学療法(抗がん剤治療)の一次治療としての第1サイクルでした。

 

使用薬剤は3剤。「キイトルーダ」、「シスプラチン」、「5FU(フルオロウラシル)」でどれも遺伝子レベルに作用する薬剤でやんす。

「免疫チェックポイント阻害薬」とは初めて聞く言葉ですね。人体には外部から侵入する細菌やウイルス、がん細胞から体を守る「免疫」という機能が備わっている、はずなんだよね。

ところがであるよ、健全な細胞の遺伝子に何らかの原因で遺伝子変異が起こってしまうと異常な分裂と増殖を繰り返すようになっちまう。コントロールが効かなくなった暴走細胞を『がん細胞』と命名してみようかね。

ということはだ、もともとは健全な細胞であったのであるよ。「もとにもどるごましおぉ~~」という妙薬をドラえもんが出してくれたなら、一発解決しちゃうんだけどなぁ~。

5月27日、入院。明日の28日からの化学治療に備えて補液の点滴2種類と、吐き気止めの服薬。左手首に点滴針留置を設置したので点滴チューブにつながれてしまったんでごわす。

そこで、ハタと気づいたのは、パジャマに着替えていなかったということ。通院してきた半そでシャツのまま。2剤は、30分投与、2時間投与なんだけれど、5FUは24時間持続投与、しかも5日間連続なんすよ。

 

まあ、汗かいたわけじゃないからいいかな。入院中は病棟歩行フリーだけれど、1階にある売店にさえ行ってはいけないことになっとるから、着たきりで過ごそうかね。

という入院生活が始まりましたよ。今日のところはプロローグ。おいおい、入院生活をリポートしていきまっしょい。

 

日誌書く 日々変化する 紫陽花は (秋望)