食道の腫瘍 経鼻カメラで よ~~く観察

 

5月8日の大学病院でのPET検査の翌日、9日(木)に武蔵境の大病院で内視鏡観察検査がありました。

2日連続大イベントでやんす。食道で見つかった5㎝サイズの腫瘍につき、要精密検査ということですな。

 

前々日7日には、市内の内視鏡専門病院を受診して先月採取した生検の結果を聞いいました。「扁平上皮癌(食道がん)」という診断結果でしたよ。『がん確定』でやんすな。

 

9日の予約時間は①心臓エコーが午前10時、②内視鏡(上部消化管)が午前11時となっていました。が、午前の通勤混雑を予想して早め早めの時間設定で行動しました。

自動受付機で本日の受診票を出して、①の心臓エコーを受診する2番館2階にある生理機能検査室へ向かいました。

 

生理機能検査室の受付で検査予約票と本日の受診票を提出して、「予約時間より早く着いちゃったんだけど…」と言い添えました。「大丈夫ですよ、ソファーにかけてお待ちください」と請け合ってくれました。

 

生理機能検査室では、心電図測定、エコー検査、脳波測定、呼吸機能検査などたくさんあって、検査室内はカーテンで仕切られたブースが両側に10室以上並んでいるのでありますよ。

 

なので、待合廊下のソファーで待っていても、だれが何の検査なのかわからないから、アットランダムに呼び込まれるんだな。

 

名前を呼ばれたのが8時50分、1時間以上も早く始まりましたよ。エコーと表札のかかったカーテンの中に入ると上半身だけ裸ん坊に

左の壁に向いた横姿勢に。エコーゼリーを塗りながら探触子を押し当てていきます。かなり念入りでやんすよ。いくらか体の向きを上向きに姿勢を変えてみぞおちあたりを強く当てます。あっ、もしかすると「食道がん」あたりなのか?

 

心臓エコーではあるんだけれど、検査オーダーが外科から出ていて「食道がん」というカルテが回ってきているのかも。

 

横になってされるがママになっていると、いろんなことを考えてしまうものなんですね。

 

20分ほどで終了。ゼリーをふき取ってくれたので、身支度を済ませて生理機能検査室を後にしました。

 

②の内視鏡検査は1番館1階の奥まったところにあります。内視鏡センター、放射線センターがあって、総合受付で到着登録をしてから内視鏡センターへ

 

内視鏡センター受付に本日の受診票と診察券を提出。診察券を入れた首から下げるホルダーが渡され、同時に本日の受診アンケート表が渡されました。

受付の前のソファーで記入をして、受付に提出。ここでも「予定時刻よりも早いんだけど…」と話すと「中待合は看護師さんからの連絡があってからだから、この近くのソファーにいてください」とのお答え。

 

ジャンパーをたたんで手提げ袋にしまったりしていたら受付から「看護師さんの説明があるので中待合へ行ってください」と。なんだか、タイミングが良いみたいではありますよ。

 

中待合へ向かっていると準備室から看護師さんが顔を出して、名前を呼びました。準備室へ案内されると椅子に掛けて、内視鏡検査の注意事項と確認事項の点検。内視鏡検査をする際には、組織採取があるので、「血液をサラサラにする薬」を飲んでいると切除できませんからね。

喉の麻酔をする液体を口に含んで、5分経過してから紙コップはポイ。看護師さんに案内されて検査室3へ

 

中には主治医の先生がおられました。午前9時20分です。1時間半も早くスタートですよ。

 

お尻の肛門からカメラを入れる大腸カメラの場合は検査着に着替えるのだけれど、今回はそのままの服装でベッドに横になりました。

 

「本日は鼻からカメラを入れますので、鼻の奥に麻酔液を入れますね。右の孔、左の孔、どちらかからカメラを入れますが狭くて入れられない場合は、鼻からのカメラを中止して口からに切り替えますね」

 

先生は説明をしながら鼻の孔の通りを確かめる長い綿棒を差し込んでいきます。どうやら左側のほうが狭いらしい。右側も狭いながらもなんとか通せそうだとのご判断。

「では、これからカメラを入れていきます。はじめに喉の様子を見ますのでカメラを進めながら声を掛けますので、その通りに声を出してください。さらに奥に進んだところで首のあたりもよく見るので、その時は顎を突き出してアップップと口を大きく膨らませるということをしてもらいます」

 

以前市内の内科診療所で鼻からカメラの胃チェックをしたことがありましたがそんないろんなことはしなかったなぁ~、などと思い出しながらいると、「ちょっとせまいな、ちょっと顎を出してみてください、ああ通りそうです、はい通りました」と先生が細い管を操りながら背後にあるモニタースクリーンを見ている様子。

 

大腸検査の時はモニター側に体が向いているので時々画面を見ることができたんだけど、今回は背中側にモニターがあるので見ることができません

 

「はい、イィ~~~~ッ、と声を出してください」と。鼻からカメラの管が入っているので声が出せるんですね。「はい、次はエェ~~~~~ッ、」と。おそらくだけれど、声帯を調べているんだろうね。

 

「はい、顎を突き出して、アップップ」と。カメラは首に差し掛かっているんでしょう。でも痛くも違和感もなくなんともないからどの辺を見ているのか見当もつきません。

 

「いったん十二指腸の中まで見てから、ゆっくり戻ってきながら胃の中、そして食道とみていきますね」と。

大腸カメラの時も、心臓カテーテルの時も、今回も、細い管の先にライトやらカメラやらカッターやら鉗子がついているんだよね。そして、遠隔操作で的確に見たいところを見るし、行きたいところに先端を進めているんだよ。手技っちゅうんだろうけれど、テクニシャンだよね。

 

そのうち助手についていた人に生検鉗子をオーダー、手際よく操作ハンドルから挿入、腫瘍(がん)のねらったとこに到達すると「はいっ」と号令、何でも二人の掛け合いからこの生検鉗子は6本セットらしいことがわかり、つまり組織を6か所摘み取ることになるんだな。

多分組織を挟んで引きちぎっているんだろうけれど「痛くない」んだな。人間の「痛い」という感覚は「脳で感じる」んだろうけれど、センサーたる「痛点」はまんべんなく分布しているのかというとそうでもないらしい。

 

「カメラを引き出しますよ」とおっしゃって、「はい、終わりました」と。カメラが挿入されている間には、洗浄のために水を出したり、食道を膨らますために空気を入れたりしていたから、カメラが離れたとたんに口から大量の水分、よだれじゃないと思うんだけれど、あふれ出てきて看護師さんが厚手のティッシュでふき取ってくれました。手際が良かったよ

ゆっくり起き上がって、靴を履いて、ベッドサイドに立って、足踏みを数回繰り返して、ちゃんとしているかどうかを確かめましたよ。

 

「今日の検査はこれで終わりです。結果については16日の外来でお伝えします。看護師からの注意がありますので準備室でお待ちください」

 

40分ぐらいだったのかなぁ~。準備室で「内視鏡検査を受けた患者さんへ」という注意書きプリントを見せながら看護師さんが「組織を切除したので1時間が経過してから一口水分を飲んで、むせなければ飲食をなさって構いません。今日は柔らかいものを食べて、入浴は長湯なさらないように。また自動車の運転、機械操作、自転車には乗らないようにね。お疲れさまでした」と。

そこで、今日は、予約時刻よりも早く来てしまったのだけれど、先生が早く検査してくださってラッキーでした、とお話したら、「本当にラッキーでしたよ。あの時間に予約していた患者さんがこられていなかったので先に検査することができたのですからね」と解説してくださいましたよ。

 

そこで思い出したのは、朝5時から始まるTBSラジオの「生島ヒロシのおはよう一直線」の中のサッコのHappy占いで「自分で動いた分だけ幸運がやってきそうです☆ラッキーカラーは白」と言っていたよなぁ~。たまたまその日着用していたのは白の上着でしたよ。

病院内の人通りの少ない場所を選んで1時間待機。一口水を飲んだところむせなかったよ。だけどね、鼻水が出そうになって鼻をかむんだけれど血が混じっているんだよ。それに、おならが止まらないの。まあね、人通りの少ないところを選んで座っていたから他人に迷惑はかけていない。結局ポケットティッシュを2個使って鼻をかみました

次の検査は13日(月)、外科からのオーダーで循環器内科での心臓検査です。これはどんな検査なのかは行ってみなければわかりません。何でも、外科の主治医がおっしゃるには今後の食道がんの手術に心臓が耐えられるかどうかの耐性検査を行う、とのことです。

 

紫陽花や 一雨ごとに 鮮やかに (秋望)