この歳で初体験 何かを考えていたか 検査結果は16日

 

令和6年5月8日(水)、午前8時30分。御茶ノ水にある国立大学病院核医学・PETセンターの予約票に書いてある検査日時でやんす。

 

都下三多摩の田舎から向かうには、電車の時刻表を調べておかねば、ってんで駅探で調べました。隣町の最寄り駅(歩くとこの駅になるのです)発6時57分が最適と分かりました。

 

寝るときに枕元には2個の目覚まし時計を5時半に合わせて準備万端。なぜそんなに早いのか?

目覚めのルーティーンである体温測定&血圧測定をし、検査当日の朝食は絶食だから食べないけれど、血圧の薬は飲んでも構わないというので、そういったもろもろのことをせなならんからね。

 

でね、目覚ましが鳴る直前に目が覚めましたよ。われながらあっぱれでやんすな。普段はそんな時刻を気にする生活をしていないけれど、前立腺肥大が発覚してからは、ほぼ2時間間隔でおしっこタイムがやってくる。そんな就寝スタイルなんでごわすよ。面倒だよね。

 

体温測定&血圧測定は30分の時間を要します。チャッチャッと澄ます、というわけにはいかんのです。で、早起きなんす。

それでもあとは身支度をするだけなので6時過ぎには家を出ることができました。いくらか気がせいていたのかもしれなくてさ、30分はかかる距離なんだけれど20分で歩けてしまいましたよ。

 

なんもんで検索した電車でなくて6時36分発の特別快速電車に乗れてしまったんですよ。うれしかぁ~、って思っとたんだけど、御茶ノ水駅は現在絶賛大改造中でさ、御茶ノ水橋口までにえらく長い距離を歩くことになっとるんよ。

 

さて、ここからなんだな。大学病院の正面入り口は閉まっているんでやんす。閉まっているというより、まだ開いていない、なんだな。

核医学・PETセンターの受付はB棟の地下二階にあります、と案内パンフレットに書いてあります。そこで、A棟の横の狭い通路をB棟へ行って、エレベーターで地下二階へ。壁に張り付けてある「PETセンター」の目印をたどっていったんだけど受付に誰もいないのね。

 

脇にあった待ち合わせテーブル(だと思う)に腰かけて、「PET最先端のがん検査・予約と検査のご案内(予約票)」を広げて読んでいると私服姿の看護師さん(だと思う)がやってきて、「お名前は?」と聞かれたので予約票・保険証・同意書・PET検査依頼書一式を入れたファイルをお見せしました。

 

そこで、先月受診した市内の内視鏡専門クリニックで行った上部消化管内視鏡検査データのCDと病理組織検査報告書をお見せして、参考までに持参したことを伝えると、担当医師に届けるといって受け取りました。

 

患者待機室に案内されて部屋に入ると一人用の背もたれの高いがっちりしたソファー椅子(こんな表現あっているかなぁ~)があって、しばらく腰かけて待つことにしました。

 

そのうちポツリポツリと患者さんがやってきてソファーが埋まるかというころ、ナース服の看護師さんが表れて検査室に案内されました。

 

検査室入り口で靴を脱いでスリッパに履き替え、そこで検査担当の看護師さん(男性)に引き継ぎ。ロッカーに案内されて、検査着の着方を指導。次に待機室に移って、紙コップに入った飲み物を口に含んで飲み込みます。

再び同じ看護師さんが呼びに来て、検査準備室へ。そこで血糖値計測とFDGという検査薬を静脈注射します。ここで大いにびっくりしたのは、これが自動なんですよ。

 

血糖値計測も検査薬の静脈注射も機械が自動で行うの。最初の針刺しだけは看護師さん(女性)が行うのだけれど、機械のカムが往復回転運動をすると注射筒のピストンが少しずつ送り出されて薬液が注入されるという器具なんだね。

 

何でもこの大学病院が開発した器具だそうですよ。いやぁ~この歳になって初体験をしましたよ。薬液が血管を通って全身に行き渡る秒数を勘案しての注入速度を自動化した、ということなんでしょうな。

静脈注射が終わると、次に案内されたのが照明の落とされた待合室なんだけれど、パーティションで囲まれたボックスがずらりと並んだ部屋で個室の中にはリクライニングシートが置いてあります内側のパーティションには針式時計がかかっています。

 

看護師さんが「ここで試薬が体中に行き渡るまで安静で待機していただきます。約1時間ぐらいかかります。その間トイレには自由にいって構いませんがリクライニングシートに横になって安静にしている間は本を読んだりスマホを見たりしてはいけません。時刻になったらお迎えに参りますので、眠ってしまっていてもいいですよ」とおっしゃったんですな。

 

事前に読んだ案内書には「1時間の待機時間がある」と分かっていたから本棚から「読む数学記号」瀬山士郎著(角川ソフィア文庫)を引っ張り出して持ってきたんだけど、読んじゃダメだってさ。

 

PET検査前には膀胱を空っぽにすると注意書きにあったので、待機室入室50分後にトイレに行って排尿を済ませました。いくらか早めにトイレに行ったのは、前立腺肥大になってから便器の前に立ってから排尿するまで時間がかかるんです。それがどのくらいか時と場合によってケースバイケースなので、早めの準備、備えよ常にであります。

PET検査技師が呼びに来たので検査室2へ。頭の位置を決める枠があってギュッと挟んで固定するんだけれど「まっすぐ」と言われてそうするんだけれど微妙に位置がくるっているみたいなんだな、技師が何度も頭の位置を動かします。決まったところで、自覚感覚とはいくらがずれているんだな。多分姿勢がゆがんでいるのじゃなかなと。これを機にストレッチをしっかりして体幹をまっすぐに矯正しようと思った次第。

 

ウィ~~~ンと機械音が静かに流れだすと寝台がガタンと動き出しました。「レーザーが出ていますので目はつむってください」とアナウンスがあったのであわてて目をつぶりました。

ドームの中に入っていくところを見ていたかったんだけどね、残念。MRIのようなガンガンという騒音はありませんでした。途中、「息をすって、吐いて、そこで止めて」というアナウンスが一回あっただけで、あとはただ静かに寝ているだけ。時計がないので時間経過がわからないんだけれど40分ぐらいだったでしょうかね。

 

看護師さん(男性)が迎えに来て、待機室で待った後に着替えをして受付に本日の順番が書かれた用紙を提出するようにと指示されました。

 

着替えを済ませスリッパから靴に履き替えて受付に書類を出すと、最初に提出した「病理組織検査報告書」は写しを取ったので返却する、画像CDは参照するのに預かるので後日武蔵境の大病院の先生宛に返却するとのこと。

「11時20分」と書かれた紙片を渡されて、この時刻まで待機室で休んでいてくださいとのこと。なんだか待機時間が多い一日ではありましたな。

 

待っている間に、なんだか急に眠気に襲われました。なんたって朝の起床が早かったからなぁ~。でもね、注射は看護師さんお上手だったし、PET検査も比較的静かだったし、痛いことは少しもありませんでしたよ

 

初夏や 都鳥浮く 神田川 (秋望)