東京ディズニーランドのハロウィンイベントが佳境に差し掛かっているようですが、ディズニーランドといえば印象的なのはシンデレラ城ですね。

 

割と有名なのでご存知かもしれませんが、実はこのシンデレラ城、実際の大きさよりも高く見えるような工夫がされています。詳細は省きますが、建物の上部が上に行けば行くほど細くなるように作られています(ご存じない時は「シンデレラ城、錯視、強化遠近法」などでググってみてください)。

 

実際の大きさよりも高く見せる理由は、その方が当然存在感やアピール力が高くなるからなんですが、模型の改造のような場合にもこの「錯視」の活用はできます。今回は大きな足首できるだけ小さく見せる工夫を施してみます。

 

種明かししてしまうと↓このような感じ。

足首を小さくっていうのは、実は簡単なようで、綺麗に作るのが意外に面倒で難しいのです。

 

そこで今回は足首の加工はかかとのみに絞り、腿を延長&大型化、関節位置をずらして全体を長く見えるように改修します。

太ももが大きく長くなることで強調され、足首全体の面倒なサイズダウンをしないまま、小さくなったように見せる(錯視)という方法です。

 

さて前回は太ももに横ロール(横回転する可動部)を追加するところまでやりましたが、これにより脚全体はかなり長くなりました。

 

もうひとつ、簡単に改造できる箇所に足首の可動部がありますが、ここも可動軸をずらすだけで、より脚を長く見せることができます。

因みにこの切りにくそうなポリキャップ用の可動軸は、何を使って切れば一番いいのかというとじつは「ニッパー」です。


 

今回使用したのはスリーピークス - 模型プロ プラスチックニッパ(120mm)

但し、通常ニッパーで力いっぱいカットすると軸がつぶれてしまうので、刃を当てて軸の根本の周囲を回転させるようにして押し切らずに少しづつ切っていきます。すると根元から簡単に、かつ綺麗にカットできます。

 

 

カット後、軸の断面をヤスリで均し、そのまま位置を下の画像のようにずらして接着剤で固定。

こういった可動部位の接着は流し込みタイプではなく、溶着できる通常の接着剤がおすすめです。

動かす箇所なので1日ほど放置して、とどめに瞬着などで補強します。

 

足首に関しては当初の予定通り、かかとのみ幅詰めして小さくします。

 

足首は2パーツ構成で非常にシンプル。かかとを下の画像のように中央部でカットして切り離し、緑の部分を削って幅を詰めます。

かかとのカットはざっくりしたカットで大丈夫なので、精密のこではなくTAMIYA - 薄刃クラフトのこ (替刃1枚入)でOK。

 

 

ザクザク切って、その後の幅詰めには作業時間を圧倒的に短縮できるシモムラアレック - シャインブレード ウルトマ16(ステンレス製ヤスリ)を使用。すり合わせの際にはGUNPRIMER - サンドループ フラット スターターセット(ミニハンドル付)を使用。

 

 

 

 

サンドループ4セットから名前変わりましたが、最近は仕上げ周辺はほぼこれだけで作業してる感じです。

その結果、かかとの処理だけでほぼ半分になったかのようなサイズ感に 笑

 

足首ミッションはまだ続きます。可動軸を下に移動させたので、アンクルガードが浮いたようになってしまいます。

そこでアンクルガードの設置軸をカットして、足首パーツに付けなおす作業を。

HOBBY BASE - 関節技 ボールジョイント ミニ(各種)を足首とアンクルガードに設置することで下位置にずらし、足首を動かしてもなるべく干渉しないようにできます。

 

因みに一番小さいボールジョイントを使用します。

 

下の画像は太もも部位の延長のみで拡大加工がまだですが、左足のみ加工済みです。

無加工の右足と比べても大分印象が違うと思います。

少し長くなりましたので、太ももの拡大加工、そして腰周辺の工作などは次回に。

 

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