プラモの改造を行う際に一番必要なものはなんでしょうか。


「大量のプラ板と接着剤と強力なのこぎり」でしょうか。

 

それとも

 

「思い切ってパーツをぶった切ることができる勇気」でしょうか。

 

いいえ一番は、「カットする前に丁寧に慎重に検討する時間をもつこと」です(と思います)。

 

そういう時間があると、久しぶりに頭使った感ありますしね (ソレどうでもいい)

 

というわけで、ハセガワYF-19ファイターをまずは変形を前提としたカットラインでバラバラにします。変形しないけど。

 

さてこのカットの段階で使うのはお馴染み超音波カッターなんですが、実は今私が使っているZO-40という機械はすでに廃版となっていまして、今は[送料無料] エコーテック - 超音波カッター ZO-30プラIIという後継機と、よりカット能力に特化した[送料無料] エコーテック - 超音波カッター ZO-40レジンの2機があります。

 

プラスチックのカットにはZO-30プラIIが向いてるんですが、例えばパテ、レジンといった素材のカットにはZO-40レジンがおすすめ。カット能力は実はかなりの違いがあるようです。

 

いずれにしても切る作業は慎重を期す必要がありまして、カットラインは設定資料の変形過程図(今後製作背景に写り込みます)を見ながら決めていくんですが、アニメにおけるバトロイドやファイターへの変形後は、ほぼそのパネルラインでぴったりと接合されることを頭に入れておく必要があります。

 

単純に超音波カッターでザクザク切っていくと、プラの厚みが1mm以上の部位は数秒刃を当てているだけで周囲が曲がって溶けてしまいます。そうなると復旧は難しく、場合によっては刃が溶けたプラに挟まれて抜けなくなるようなケースも。

 

こういうリスクを避けるため、厚みのある個所のカットは少しづつスイッチをオンにしながら、刃先だけで徐々に切り進むようにしてください。

 

そうすることで結果的にカット部位の溶解変形を回避でき、カット断面の整面処理に必要以上に時間をかけなくて済みます。

 

エアインテイク兼太もも。ポージングを決めるためのロール部位用に適当なジャンクからダボパイプをカットしてきて、WAVE- P・キャップ(各種)の3mmを固定します。

 

実はこの周辺がこの段階では肝なんですが、ある程度の稼働と、自然でそれらしい造形(実はこれが一番大事だと思ってるかも)にもっていくために、やや設定をゆがめる必要が出てきました。

 

このエアインテイク(兼太もも)部分は機体上部と接合されていまして、設定上は機体上部とエアインテイクが分離、機体上部は腰に接合した状態にして脚が動くようにする(書いてて意味が解らないので読む人はもっと分からんと思います)わけなんですが、これやるともう工作大変なのと、クリアランス絶対ツライ。

 

で紆余曲折繰り返した結果こうなります。

 

エアインテイクを本体上部と分離せず、脚と一緒にそのまま動くように。つまり楽をしました 笑

 

で、膝の関節は以前1/72ファイヤーバルキリーが挫折して残骸となったVF-0Sの膝関節を使います。途中で挫折しても決して捨てるな。SDGs(違)

 

そして各部慎重に検討し、作業も慎重を期した結果、股関節はこのようになりました。

 

HOBBY BASE - 関節技 ボールジョイント ミニ(各種)は以前の同社製ボールジョイントのリニューアルですが、よりシャープな造形になり、小さいサイズのジョイントが増えたので今回重宝してます。

 

またここまではヤスリ掛けはGUNPRIMER - サンドループ フラット4セット(ミニハンドル付)だけでやってますが、非常に快適です。おそらく細かい部位以外、最後までサンドループだけでいけますねこれ。

 

という訳でYF-19バトロイド化続きは次週にまた

 

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