ゲームウォッチなんてものがまだまだそんなに持ってる子供もいなかった時代、TVに出てくるキャラクターをあしらった超合金等の玩具が全盛期だった頃。

 

そのキャラクターのほとんどの超合金は、実は肩と股関節のスイングと、膝がわずかに動くのみでした。

 

そして下腕は、ボタンを押すとバネで飛んでいくというギミックが必ずといっていいほどついていて、大体飛んで行ったままどこかに紛失というオチも付いてきました。

 

でも、あのずっしりとした超合金の重さ(といってもあれは鋳物ですが)だけで充分すぎる満足感があったのも事実で、大して動かないギミックも全く気にならなかったといえる。

 

時は移り現代。

ゲームは無数に増えて進化し、携帯で無料で遊べるようになって幾年月。

 

ガンプラも目覚ましい進化の末に、まるで精密機械のごとくよく動くようになりました。ところがじゃあ、お前にとってそんなに動く意味はあるのかといわれると、個人的には模型でブンドドやるような年齢でもないわけで。

 

・・・でも敢えて言えば、動く人型のミニチュア模型には、『ロマン』があります。

 

それを形にすることができるというのは、まさに『創造主』たる気分を味わうことができます。

 

更に動くことによってさまざまな表情を見つけることができます。いろんなポーズをとって、いろんな角度から眺めることができると、自分のお気に入りのポーズや、今まで知りえなかったその模型の魅力を次々に見つけて楽しむことができる。これは動く模型ならではと言えまいか。

 

さて、桜姫。

今日は書いていなかった首周辺の可動部位について書こうと思います。

 

首って大事。ガンプラでもそうなんですが、実は首の根本部分と、頭部の側の可動があることで、実に様々な表情を見せてくれます。まず胴体の首根本部分、ここには使わない手首のボールジョイントをカットして接着してあります。

 

 

因みに少しづつドレスアップ(敢えてディティールアップとは書かない)されてますが、いちいち書くのもメンドクサイので割愛(笑)

 

ここに使わずにジャンクと化している多数のバーナビーの上腕パーツをエコーテック - 超音波カッター ZO-40でカットして設置。これも設置するとほとんど見えないんですけど適当にドレスアップしてます。

 

 

この最下層のボール部位はそんなに動きませんが、首の上部を動かした際に、クリアランスを作ることができるのであるといいのね。

 

で、この首パーツに頭をドッキング!かと思いきや、違う。頭と首の間にこのパーツが要る。

 

このパーツもほとんど見えないです(笑)

でも一応、赤いボールジョイントパーツ以外で使ったのはね、WAVE- プラサポ[1](PC-03)WAVE - プラ=パイプ(肉薄)7.0mm、オマケでメタルギア状ディティールカバー(直径:6.0mm 内穴径:3.0mm 10個入)です。

 

この部品を頭部と首の間に設置してやります。

 

そうすると、首の可動の自由度は見違えるようになります。

 

通常のガンプラだとこれが首が1パーツなので首パーツの上下の2点のボールジョイントで動くわけですが、この3点のボールジョイントで動く機構というのは、より表情を柔軟に見せることができるのでおススメ。

今完全に止まっちゃってますが、1/60のZガンダムでこれを最初に組み込みましたが、同様に斜め上を向くとか、斜め下を見下ろすなどの自由な表情をつけることができます。ちょっといい画像がないですけども、この微妙な斜め向きというのは2点だとどうもうまくいかない。

 

1/60 Z 上半身 

ガンダムのような、可動に干渉するものが色々ついてるものほど有効だと自分は思ってます^^;

 

因みに後ろは髪の毛の内側まだちゃんと綺麗に出来てないんですがこうなってます^^;

動力パイプはWAVE - Aスプリング ブラック(15cm x 2本入)の1.0mm。

こうしてコマ状のボールジョイントパーツを首と頭の間に置くことで、上下左右の可動だけじゃなく、人間のような自然な動きができるようになるわけです。

 

顎を引くのもここまで動きます。

 

一部パーツついてないちょっと前の画像ですが、これによっていろんな意味でお好みのポーズをとらせることが可能(笑)

 

 

元ネタであるプラレスラーには、内部には腕や足を動かすモーターや油圧シリンダー、操縦者の指令を受けて各部を動かすためのマイコンなど、プラレスラーを自在に動かすための様々なメカが内蔵されているわけで、簡単に言ってしまうと人型のラジコンです。

 

ラジコンは特に、動かすことでその魅力を最大限に発揮するホビー。そういう意味では、人型ラジコンのプラレスラーなら動いてナンボ

 

今回これだけいちいち可動にこだわってるのは、漫画版のプラレスラー達が実に活き活きとした活躍をしてるからです。

 

残念ながら前作の柔王丸は、ほぼギラ・ドーガを使ったものの、あまりよくは動きませんでした。ガンプラとしては非常にいい動きをしてくれるんですが、人型と思って見ると、やはり硬くてロボット然とした動きだと思います。

 

特に女子ロボを作るようになってこだわってるのは、どれくらい人間らしいポーズをさせられるかで、客観的に見たら多分ドーデモいいようなくだらないことですけど、ほんのちょっと首が曲がるだけで女らしく見えるもんなんですね(笑)あ~こんな表情も見せてくれるんだっていう発見があると、可動モデルはもっと面白いと思います。

 

 

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