日曜のもてぎのレースサポートからハシゴして、月曜は筑波サーキットにやってきました^^
前日のもてぎの寒さから一変!めちゃ暖かくて抜けるような快晴です☀️
今日筑波に来たのはこちら!
先日発表された新タイヤ「BATTLAX HYPERSPORT S23」の試走会です!
BSガレージにS23のタワーが出来ています^^
先日の鈴鹿走行会の時に現物は見せてもらったのですが、改めて先代(現行?)のS22との比較です。
まずはこちらがフロントタイヤで、右がS22で左がS23です。
パターンの配置は似ていますが、センターの溝が直線的なものからRS11の様な矢印のような溝の形になっています。
そしてリアタイヤ、これも左がS23です。
リアは全体的に溝が太くなったような印象です。そしてセンターの溝はひょうたん型というか、溝の太さが真ん中が狭くなっていて、よく見るとT32に採用された「パルスグルーブ」という技術が使われ、溝の中に小さなでっぱりがあるんです。
これがあるとWET時の排水性が抜群に良くなるそうです。
そして前後とも共通して、S22の時にあった飾り溝?(新品の時にある超薄い溝)は無くなりました^^
大きな見た目の変更点はこの位で、ラウンド形状もS22と同じだそうです。
まずは座学で商品説明があります。
右に立って説明しているのはS23開発責任者の方です^ ^
そして今回のキモになる部分です、タイヤ表面の剛性分布なのですが、赤い所が剛性の高い所です。
S22の時にはセンター付近の剛性高くて、真ん中付近は縦に繋がっています。それがS23になるとだいぶ端の方まで剛性の高い部分があって、かつセンターは途切れ途切れになっています。
そしてリアにも同じようなことが起きています。
深く理解する必要は全くないのですが、あとで試乗した感想も書いているので、その時にこのへんの事もちょっと思って頂けると理解しやすいかと思います^^
そして今回の先導走行などを担当されるライダーの方々も豪華です!
宮城さん、宣篤さん、亀谷さん、今野選手、水野選手です^^
バイキング形式の昼食も!
午前中試走していたメディアグループの方たちと違って、自分たち販売店グループは午後から試乗なのであまり食べる事は出来ませんでしたけれど、これ以外にも別テーブルがあってとても豪華でした^^
昼食中は宮城さんと水野選手のトークショウもありましたが、お二人は先行してS23を付けてのサーキット走行や伊豆ツーリングをしていたので、その話を中心にしていました。
さてここからが試走会の話です。
用意された車両は20台ほどあり、中には比較用にS22を付けた車両も数台ありました。
そして試乗の機会は10分x6回ですので効率よく試したいところです!
① S22のハヤブサ
まずはこれから始めました。
今までのタイヤはどうだったかの確認もそうなのですが、実は皆さんには大好評のS22だったのですが、秋葉はハンドル低めの重量車にはどうもしっくりこなくて、T32をお勧めすることが多かったんです。
T32ってワインディングしてもしっかり走ってくれるタイヤでしたからね^ ^
そこも含めて色々確認がしたくてS22のハヤブサに乗ってみました。
サーキットでハヤブサに乗ったことは無かったのですが、S22の気になっていたところが顕著に出ました。
そうだよね、そうだよね。ハヤブサにS22履くとこうなるよね。。。
からの
② S23のハヤブサ
跨ってるのは秋葉じゃありません^^
で、さっきS22のハヤブサに乗ってすぐさまS23のハヤブサに試乗です!
すると。
マジかS23!ピタッとして不満だったとこが無くなってるじゃないか!!
これにはびっくりです!
ハヤブサに限らずハンドル低めの重量車、ZZR1100とかZX12Rとかもそうだったのですが、街中の何でもない場面でも切れ込んで行くというか、スポーティーに乗りたい気じゃなくてもタイヤがそう動いちゃう感じがあって、ライダーが急かされるというか、感覚がワンテンポ遅れることがあったんです。
これが900ccとかのミドルクラス以下になるとそうならないのに、重量車だと起きがちだったのですが、それが起きなかったんです。
サスのグレードが良くなった感じというか、唐突な挙動が出なくなっていました!
これには驚きでした。
③ RS660
この後は全てS23装着車に乗りました。
S22の時もそうだったのですが、600クラスに装着すると抜群だったんですよね!
今回は600ccのSSがこれしかなかったのでアプリリアに乗りました。
実際RS660には乗ったことが無かったのですが、このバイク楽しいですね^^
そしてタイヤとのマッチングも抜群です!
普段サーキット使っているタイヤ(R11とか)ほど剛性も高くなくて乗りやすいのに、全く気を遣うことも無い。
そりゃレースで使うとなったら話は違うのですが、走行会とかのファンライドな時に走るにはすごく向いている組み合わせだと思いました。
④ S1000RR
まぁ秋葉としてもここは抑えておかなければ(笑)
先ほどのRS660同様、この組み合わせもとても良いです!ってかサイコーです♪
慣れてるバイクですから余計に沁みてきます^^
はっ!と思うと、どんどんペースが上がってしまいましたが、ここで問題発生です!
シフトミス連発。。。(爆)
サーキットでは逆チェンジ、街中では正チェンジ。
これって意外にも、意識せずとも出来るんですよ、普段は^^
でも今日の試乗車は当然全てが正チェンジ。
なので今日は正チェンジの日!って思って挑んでいたので間違えなかったのですが、S1000RRに乗ったらダメでした(笑)
もう勝手に足が逆チェンジで動いちゃうw
コーナー入り口でギヤ上げちゃうwww
秋葉の後ろに付いて走ってた仲間の店の店主さんも、秋葉の足の動きがバタバタしてて、見てて面白かったそうです^^
「足、上行ったり下行ったりしてたよwww迷ってたでしょwww」って^^
はい迷ったし、いっぱい間違えました^^
お陰様でペースが上がり過ぎなくて済みました^^
でも「控えめに言ってサイコー!」ってこのことだと思う位に良い組み合わせでした^^
⑤ S1000XR
本当は、ZRXとかCB1300みたいな、BIGネイキッドに乗りたかったんですよね。でも今回の試乗車にはそういう類の車両が無く、唯一それっぽいのがS1000XRでした。
でもね、このバイクではしたかった検証は出来ませんでした。ちょっと残念。
そもそもバイクがサーキットに不向きで、バイクの使い方を間違えた的なことになってしまいました。
そう、バイクは悪くないの、使い方が悪いの。
何がってまずはシートがね。
シートの左右が盛り上がっていて、お尻がちっともずらせない。って言うか、お尻ずらしても真ん中に戻されちゃう。その上バンク角も少なくてすぐに接地しちゃう。
だからタイヤの良さの前に、バイクの用途が違うって言う話でした。
ビックネイキッドの代わりにはなりませんでした^^
⑥ Ninjya H2SX
これが最後の試乗です。
このバイクも最初に乗ったハヤブサ的な、ハンドルの低めの重量車です。
このバイクは重量がある上に加速もする。S1000RRとかのように、軽量級で加速も鋭いのと違って、重量があるのに加速もするという、リアタイヤにちょっと厳しい事をしてみましたが、ちゃんと反応してくれて乗りやすかったです。
2ヘアの立ち上がりでちょっと無理に開けてみて虐めてみたところ、そこは流石にズって来てトラコン介入してましたが、公道では絶対できない領域での話なので、S23というタイヤの素性には全く問題の無い話でしたが、ただ興味本位でやってみたかっただけでした^^
そんな試走会でしたが、サーキットという環境での話ですので一概には言えないですが、BRIDGESTONEさんが一般公道用のスポーツタイヤで、更にRS11とかの上級モデルがあるにもかかわらず、なのにS23をサーキットで試走会をしてくれた意味もあるタイヤでした。
タイヤの造りからして、S22よりも排水性を上げたりもしていますから、公道でも充分に楽しめる設計なのだと思います。
ですが普段使いのままのバイクで年に数回走行会に参加して楽しむ方に、もっと楽しく走ってもらいたいという意図が分かりました。
特にフロントタイヤが秀逸で、S22の時に起きた切れ込みっていうのは、センターが硬めな上に少し寝かした一番使いやすい所が柔らかくなっていたのが、センターは少し柔らかくしてその先の硬さを出すことで改善されたんだと思います。
なのでS22の時は「あまり寝かさないツーリングの時は扱いやすく、バンク角が深くなるとクイックになる」という味付けはミドルクラスまでは良かったのですが、それが重量級になるとツーリングの時もクイックだったんだと思います。
でもこれがハンドルの高いBIGネイキッドだと、重心も上がって姿勢も立つので、フロントタイヤに荷重が掛かり過ぎなくてあまりクイックにならずに済んだのかもしれません。
その辺がS23の扱いやすい改善点なのではないでしょうか。
あとは是非とも公道で、ワインディンでも無くそこら辺の道を走ってみたいと思いました。
サーキットではセンターの柔らかくなった感じとかは全く分からないですし、路面も綺麗でギャップもマンホールもありませんからね^^
何よりも、どうしてもサーキットではブン回したくなっちゃうし、積極的に体重移動とかして体を動かしちゃいますが、そこら辺の公道でドシッとシートに座ってバイク任せで走った時にどうなのかですかね?
それこそ今回は使い方を間違えたS1000XRなんかが、本領発揮してすごく良い動きするかもしれないですから!
今回はとてもいい習得がありました!
BATTLAX HYPERSPORT S23
このタイヤの良さはきっと皆さんにも分かって貰えて楽しくなって貰えると思います。
いまから販売が楽しみです!
BRIDGESTONEの皆様、お招きいただきありがとうございました♪