全然簡単じゃないんです | うらのうらはおもてです。

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=秋葉モーターサイクル雑務係り兼代表のブログ=

SRのフレーム修正しています。
SRのフレームって構造が結構簡素な感じですから、修正するのも比較的簡単に思われがちなんですけれど、全然そんな事なくて。。。
 
秋葉の中では結構な強敵の部類です!
 
 

何故って。。。

このメインパイプですよ。
なんすかこの太さw
 
勿論肉厚の違いはありますが、こんな車のプロペラシャフトじゃ無いんですから、この図太いパイプ(外径がΦ79だったw)を曲げ直すのって生半可な事じゃ無いんですよ!
 

なので使う道具も違います。

普段使うのが手前の4tの油圧ジャッキ
それに対して奥の10tジャッキ。
 
滅多に使わないジャッキですが、SRの時はすぐに出てきます!
 

しかも今回は捩れ方向の歪みと言うより、前後方向のキャスター角の修正なので尚更です。

オートバイのフレームって、左右に捻れる方向には弱いけど、前後方向にはかなり強く出来てるんですよね。
だからハイパーなジャッキが必要なんです。
 
水準器も使って修正量を把握しながら伸ばします。
 
 
なんてやってたら。。。
 
オイル漏れが発生しました。
SRはフレームがオイルタンクなので、当然そう言ったことは予想しながら施工してるのですが、感覚的に何かがおかしい。。。
漏れるにしても、随分早い時期から漏れ出したのです。
よく見てみたら、オイル漏れしてクラックが入ったのは、フレームではなく。。。
 
フレームに着けてあったパテみたいな物⁉️
 
そうです。
既にフレームが曲がった時に割れてたんでしょうね。
それをパテ塗って塞いでたらしい。
 
 
そりゃ修正したらパテなんてすぐに割れますよ!
 
 
パテを剥がしたらこんな感じ。
いくら修正中に割れない様に気をつけて作業しても、ハナっから割れてたら防ぎようがありません!
 
 
そんな訳ですから。
 
パテでなくて溶接で塞ぎます。
ちょっとね。
 
エンジンとフレームの間が狭くてトーチが上手く入らず、とても作業がやり難かったですが何とかなりました。
本当ならMIG(半自動溶接機)とかあれば少し楽だったと思いますが、ウチにはTIG溶接機しかないのでそれ言っても仕方ないですからね。
 
 
あとはどうしてもピンホールとかの可能性もあるので、一晩はオイルを入れた状態で放置して漏れの確認ですね!
 
 
でも
これでひと段落。
 
SR、強敵です!