S1000RRをサーキットで走らせる。
そのためのタイヤやオイルと言った消耗品もちろんですが、エンジン自体の耐久性というか、へたり具合もとても気になるところです。
サンデーレースには出る事もあるけれど別にプロではないし、あくまでも楽しむことが主体。
秋葉も含め、ウチのお客さん達の使い方です。
もちろん公道とサーキット半々のような方もいれば何方かに偏った方も居ます。
使い方は様々ですが、この車両の場合はサーキットがメイン。
慣らしが終ってからはサーキットばかりと言う使用状況で約5000キロを走行しました。
今回はシーズンオフメンテの一環としてカムチェーンの交換をすることになりました。
まずはエアクリーナーBOXやインジェクターと言った部品を外しヘッドカバーを外します。
ついでなのでタペットの確認もしておきます。
タペットの確認後今回の本命カムチェーンにたどり着くべくカムシャフトを外します。
サイドカムチェーンなのでエンジンは車載のまま作業できますが、ネジ類がことごとくトルクスなのでちょっとやり難いんですが、想像してたよりも整備性は悪くないですね
そしてカムチェーンの登場ですが、新品と比べると。。。
意外とガキガキですね
流石に目で見て解る程伸びていたりっていうことはあり得ませんが、スムーズには動きませんでした。
この写真見ても動きの違いは新品とは段違いですね。
同じサーキット走行がメインでも、乗り方や使ってるオイルの影響とかもあるので一概にどうかとは言えませんが、この場合は良い時期に交換したのではないかと思います。
この方はNUTECではなかったので、今度はNUTECユーザーの方のも見てみたいですね
今回はエンジンの他の部分を分解した訳ではないのでなんとも言えませんが
カムシャフトやホルダーの状態、それから他のレース車両の事例から考えても、他の部分はそれほどヤレてはいないようです。
某国産車でも、選手権レベルで使用してる車両はシーズン中盤で一度カムチェーンを交換しないといけないらしいですし、あれ系の輸入車はレーシングで7~8000キロ、街乗りでもその倍位でエンジンフルオーバーホールと言うのが調子良く乗るのに必要と言いますから
それから考えても優秀なのではないでしょうか。
まだ個体数が少ないので何とも言えませんが、S1000RRの場合ライダーの技量やオイル管理に左右されるとは思いますが
レーシングの場合
1シーズン(5000km位)でカムチェーン交換。
2~3シーズンでオーバーホールと言う感じ。
街乗り主体でもその倍位でしょうか。
いずれにしてもカムチェーンだけであればそれほどコストも掛かりませんし、このサイクルならカムスプロケットもそのまま使えますから(マニュアル上はもちろん同時交換と言ってますので、必ずチェックは必要です。)
使い過ぎで調子悪くしたりして痛い目に遭う前に、前もってやっておくのが無難ではないでしょうか。
因みに今回使った部品代は
カムチェーンは12000円位
ヘッドカバーやプラグホールガスケットが合わせて11000円位
それ以外にO-リングとか。。。
全部合わせても部品で25000円位でした。
秋葉が思うに、この手のSSにしては思っていたほどコストも掛からずに楽しめる車両なのではないかと思います
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